令和5年秋の叙勲、ブラジルから6人=カイオ元大臣、矢田氏ら

 日本政府は3日、「令和5年秋の叙勲及び外国人叙勲」を発表した。ブラジル関係者からは6人が選ばれた。受章者の経歴は次の通り。
 【旭日中綬章】
 エスペリディアン・アミン・エロウ・フィーリョ氏(75歳)。元サンタカタリーナ州知事、元連邦下院議員、現在は連邦上院議員を務める。日本とブラジル両国の地域間交流及び相互理解の促進に寄与した。
 エリゼウ・ロベルト・デ・アンドラーデ・アルベル氏(92歳)。元ブラジル農牧研究公社(Embrapa)総裁。日本ブラジル間の農業協力の促進に寄与した。
 カイオ・ルイス・シベラ・デカルヴァーリョ氏(72歳)。元スポーツ観光大臣。現在はラジオ・エ・テレビザン・バンデイランテス(株)アルテ・ウン社の社長を務めている。日本ブラジル間の文化交流及び相互理解の促進に寄与した。
 ニーロ・ヒグチ氏(71歳)。現在は国立アマゾン研究所森林管理試験所主任、国立アマゾン研究所熱帯林化学ボスグラ・コース教授を務めている。日本ブラジル間の学術交流及び相互理解の促進に寄与した。
 【旭日小綬章】
 ヴィクトール・ド・ブラド氏(62歳)。ポルトガルリスボン在住。元世界貿易機関(WTO)理事会・貿易交渉委員会部長。多角的貿易体制の発展及び同体制における日本の地位向上に寄与した。
 【旭日単光章】

矢田正江氏

 矢田正江氏(78歳、島根出身、ブラジリア在住)。現在はブラジリア日本語普及協会理事長、現ブラジリア日本語モデル校校長を務めている。ブラジルにおける日本語普及に貢献した。
 その他南米からは、旭日双光章に元アルゼンチン拓殖共同組合会長の宮井正克氏(79歳)やメキシコの元日墨協会会長の和久井信孝氏(70歳)、旭日単光章にペルー日系婦人会会長の五十嵐朝子氏(85歳)、パラグアイでラパス日本人会会長を務める後藤吉雅氏らが選ばれている。

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