日本語教育に生涯を捧げ、教師育成、辞書や教材の執筆や文学翻訳も行った栗原章子さんが、6日早朝にサンパウロ州インダイアツーバ市内の病院で亡くなった。死因は老衰死。行年74歳。身体衰弱で老人保健施設に入居していたが、一週間前に具合が悪くなり、入院していた。
葬式と火葬は6日にサンパウロ州カンピーナス市の火葬場メモリアル・ボン・パストールにて行われた。七日ミサや四十九日ミサは現時点で未定。
栗原さんはサンパウロ市生まれの2世。1973年にサンパウロ大学日本語学科を卒業。東京学芸大学に2年間留学した後、日伯文化連盟(アリアンサ)で30年以上、日本語教師と日本語講座コーディネーターを務めた。継承語日本語教育から外国語として日本語教育を行う転換期の時期に、第一人者として携わった。
日本語教育センター(CBLJ)では、教育担当理事や日本語教師養成講座担当者、評議員会副会長も務めた。
著書には共著「ジュニア版にほんご1~4」「日本語で話しましょう」「読もう話そう中級日本語1~4」「プログレッシブ日本語初級1」など。「ポルトガル語日本語小辞典」や日本文化に対する疑問を解決するために基本的な行動やマナーをまとめた「Convivio Social – Cultura Japonesa – Regras Basicas para Boa Ralacoes」(栗原章子・菊池渡共著)「Pequena HISTORIA DO JAPAO」がある。