ブラジル日本文化福祉協会(文協)文芸委員会(永江久恵ネイジ委員長)が主催する「第53回文協文芸賞授賞式」が11日(土)午後2時から、サンパウロ市リベルダーデ区の同協会ビル(R. São Joaquim, 381)2階貴賓室で開催される。参加無料。
今回の各部門受賞者は次の通り(敬称略)。
小説部門(ポルトガル語)テーマ「主人公としての女性」。1位W・ペレイラ・カルネイロ著「アタカマ(砂漠)の花々」、2位ヴィルジリア・フェラン著「私たちの呪文」、3位キャロル・マイヤー著「アヴェ・マリアたち」。
第2回文協日/葡翻訳部門、課題図書・林芙美子作『鶴の笛』。1位グスタボ・ペレス・カタグエ、2位イザベル・スエミ・ピレス。
第2回俳諧部門1位アントニオ・セイシャス作「Haicais」、2位モニカ・モネラ作「どこへ行くの」、3位レジーナ・アロンソ作「道は歩くことで作られる…導き手は自然」、佳作ダニタ・コトリム作「落ち着かない」。
第14回文協全伯俳句大会兼題部門1位渋谷雅(しぶやまさ)、2位西山ひろ子、3位百合由美子、4位須賀あつ子、近藤佐代子、5位坂上美代栄(みよえ)、竹下澄子(すみこ)。
席題部門1位小斎棹子、2位林とみ代、3位浅海(あさうみ)護也、4位上田ゆずり、近藤佐代子、5位浅海喜世子。
当日は特別功労賞として過去に同委員として活躍し、7月16日に逝去した藤山ようじ氏へ特別功労賞を贈呈する。
第2部ではパネルディスカッション「大江健三郎氏について」(ポ語)が午後3時半から行われる。大江氏はノーベル文学賞作家で3月に88歳で亡くなった。エスタソン・リベルダーデ出版社のアンゲル・ボジャジセン、翻訳者のジェフェルソン・ジョゼ・テイシェイラ、ロドリゴ・タデウ・デ・アラウジョ・サントス、USP日本文学研究者の永江ら各氏が対談する。
同委員会では「沢山の方々のお越しをお待ちしております」と呼びかけている。