筝曲宮城会が創立40周年=コロナ禍後初の演奏会、26日

左から熊井さん(唄)、長瀬会長、深井さん、今井さん

 ブラジル筝曲宮城会(長瀬令子会長)の創立40周年記念公演となる『第31回筝曲演奏会』が26日(日)午後2時、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会ビル貴賓室(Rua Sao Joaquim, 381)で開催される。入場無料だが、1キロの腐らない食品の寄付が呼びかけられている。
 同会は2015年に亡くなった創立者の小倉祐子さんが、日本の有名な作曲家・箏曲家である宮城道雄先生の自宅に泊めてもらって1年ほど修行し、それをブラジルの仲間に伝え、結成された。長瀬会長や共に訪れた熊井邦子さん、深田久子さんらも創立会員の一人だ。
 今回の演奏会は、同会のパンデミック以後初となる催しで、復活を広く知らせるものとなる。長瀬会長は「パンデミック中には、箏の練習機会がなくなったり、演奏者が減るなどダメージがありましたが、昨年から活動を再開しました。通常は月2回の練習ですが、今は毎週4時間ずつ特訓して、追い込みをしています。ぜひ皆さん見に来てください」と呼びかけている。
 日本文化普及に長年尽力している広報の今井恵美さんも「琴や尺八には日本文化が好きなブラジル人が集まってきています。皆さんの周りにも関心のあるブラジル人の方がいたらぜひ誘ってきてください」と語った。
 当日は「さくら」「八段」「コンドルは飛んでいく」「千本桜」「豊年太鼓」など11曲が披露され、琴のほか三弦や尺八、チェロ、太鼓が参加する曲もある。シェン響盟さん、山岡秋雄さんらが招待演奏する。
 問い合わせは長瀬会長(電話11・3289・3303)まで。

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