JICA、沖縄企業8社を紹介=県系人との商縁取り持つ

セミナーで自社紹介を行う沖縄映像センターの玉城里那さん

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所(江口雅之所長)は10月4日、サンパウロ市の日本文化広報施設「ジャパンハウス」2階セミナールームにて、「沖縄企業とのセミナー・商談会」を開催した。同イベントには農業、環境、建設、廃棄物処理、映像・映像制作、食品分野の沖縄企業8社が参加。同県系人を中心に65人が来場した。
 冒頭挨拶に立った江口所長は「今回のセミナーでは、沖縄企業のことをブラジルの皆さんに知っていただくとともに、沖縄企業の方々にも日系人の方々のことを知っていただく機会にして頂きたい。ぜひ『ちむどんどん』(沖縄方言で胸がわくわくする気持ちを表す)の心で取り組んでいただければ」と同セミナーの開催意義について語った。
 セミナーでは、各社による自社製品やサービスの紹介、環境・社会問題に対する取り組みについてが話された後、質疑応答が行われた。故郷を同じくする親近感から歌や掛け声も飛び交う賑やかな進行となった。

 沖縄映像センターの玉城里那さんは「ウチナーンチュ(沖縄県系人)はもちろん、日系人の方とは信頼が築きやすいと感じる。海外で仕事をするときにとても頼もしい存在」とセミナーの感想を語った。
 同イベントはJICAの「中南米日系社会との連携調査団」事業の一環として実施された。JICA中南米部計画・移住課の瀧口尭生課長によれば、これまで同事業に参加した112社のうち、48社が南米でビジネスを展開しているという。

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