「イエスのための売春婦」?!=イベント名の言葉遊び物議醸す

チアゴ・フレイタス・ピラーニャ市長のSNSに投稿されたイベントの告知(Foto: instagram @tiagofreitas.15)
チアゴ・フレイタス・ピラーニャ市長のSNSに投稿されたイベントの告知(Foto: instagram @tiagofreitas.15)

 アラゴアス州で開催予定の「ピラーニャス・パラ・ジェズース(イエスのためのピラニア)」と題された福音派イベント告知が、インターネット上で反響を呼び、イベント名の選定をめぐって物議を醸している。13日付テラ・サイトが(1)報じた。
 このイベントの告知は、アラゴアス州の奥地にあるピラーニャス市のチアゴ・フレイタス市長自身がインスタグラム上で発表した。投稿には「信仰を新たにし、神聖な愛に没頭する一夜」と説明されており、女性歌手2人によるゴスペルのショーなどが行われ、敬虔な信者達にとって重要なイベントとなる。
 この投稿はネットユーザーの意見を二分し、すでに1500件以上のコメントが寄せられている。面白いと思う人もいれば、イベント名を批判する人もいる。「ひどいタイトルだ。もっと敬意を払え! ばかばかしい」と痛烈なコメントを残す人もいた。
 というのも、同市の名前でもある「ピラーニャ」には、アマゾン川などに多く生息する魚「ピラニア」の意の他に、もう一つの隠れた意味があるからだ。ポルトガル語俗語辞典には「『ピラーニャ(ピラニア)』とは、男性なら誰にでもちょっかいを出す、売春婦のようなふしだらな女性」との説明がある。
 魚のピラニアのように、一度噛みついたら絶対に離れないという属性から使われる隠語だ。今回、市の名前をもじって神聖なキリストと結びつけた言葉遊びが、物議を醸す要因となったのだ。
 「コメントを読んで、ますます人類が病んでいることを痛感する。そのイベント名は都市やコミュニティを指しているだけ。ピラーニャス市やそこに住む人々は尊重されるべきだ。ピラーニャス市は確かに主イエスのものなのだ」と反応するネットユーザーもみられた。
 この騒動について同市関係者やチアゴ・フレイタス市長はまだコメントしていない。

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