体内に手術用ハサミ置き忘れ=拘置所に夫訪ねて金属探知機で判明

女性の体内に残された手術用器具(15日付G1サイトの記事の一部)
女性の体内に残された手術用器具(15日付G1サイトの記事の一部)

 サンパウロ州北西部アラサツーバ市にあるサンタカーザ病院で2カ月前に手術を受けた27歳女性が、体内にその時の手術用器具が置き忘れられていたことが、12日に近隣市の拘置所に勾留中の夫を訪問して金属探知機を通過した際に検知されてわかった。15日付G1サイト(1)が報じている。
 体内から発見された「鉗子(かんし)」とおよばれるハサミ状の器具は、外科手術等を行う際に組織や異物などをはさんだり、固定したりするのに使用される。女性は9月、子宮外で発育していた胎児の摘出手術を同院で受けており、その際に誤って体内に取り残されたとみている。
 女性の義母は、「拘置所で面会の列に並んでいた人たちは、麻薬が見つかったのかと思ったみたいで、義娘はかなり気まずい思いをしたようだ」と話す。
 この出来事の後、女性は同院でX線検査を受け、骨盤付近に異物があることが確認され、摘出手術を受けた。X線写真には、15cmはあろうかという巨大なハサミ状の器具がはっきりと写っている。
 同院によると、手術後の女性の容態は安定しているという。また、胎児を摘出する手術を行った医療チームが、プロトコルを遵守していたかどうかを調査すると強調した。
 「この調査終了後、当院の経営陣は説明責任を果たすために必要な措置を講じる」としている。

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