熊本=JHで震災復興の様子紹介=木村副知事、ブラジルからの支援に感謝

講演を行う木村副知事

 サンパウロ市の日本文化広報施設ジャパンハウスと熊本県庁は5日午後4時、熊本大震災後の復興の様子を紹介するイベント「熊本県の創造的復興」を開催した。熊本県人会65周年に合わせてブラジルを訪れた木村敬副知事が講演を行った。
 木村副知事は、始めに熊本の地形や歴史を紹介。続けてブラジル移民には熊本出身者が多いこと、同県出身者で「ブラジル移民の父」と称される上塚周平の事績などを語り、熊本とブラジルの繋がりの強さをアピールした。
 熊本は2016年に震度7の地震に見舞われ、死者273人、負傷者2809人、多数の建造物倒壊など甚大な被害を受けた。
 木村副知事は震災当時の様子を述べるとともに、各地から寄せられた復興支援協力について語った。
 人気漫画「ワンピース」の作家、尾田栄一郎氏は熊本県出身で、県内にワンピースの主要キャラクター7体の像を設置し観光復興を支援。再開通したローカル鉄道とも協同して復興を後押ししたという。

皆で記念撮影

 熊本地震を忘れないために建てられた震災ミュージアム「KIOKU」の紹介なども行った。
 木村副知事は「震災当時、ブラジルから寄付や心配の声を数多く頂きました。その事は7年経った今も忘れず、心から感謝しています」と深謝した。
 最後には熊本県のゆるキャラ「くまモン」が登場し、くまモンダンスを披露。来場者と記念撮影を行い、会を締めくくった。

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