ブラジル日本移民史料館=日伯繋ぐコーヒー豆を展示解説=「ありがとうカフェ」22日から

山下リジア運営委員長

 ブラジル日本移民史料館(山下リジア運営委員長)は22日から1月31日、サンパウロ市リベルダーデ区のブラジル日本文化福祉協会ビル内同史料館(Rua São Joaquim, 381)にて期間限定展示「ありがとうカフェ」を実施する。
 展示は9階にて行われ、コーヒー栽培で使用する道具や麻袋、日系人生産者紹介パネルなどが設置される。展示品の中には、日本でのコーヒー文化普及のため、水野龍へ5年間のコーヒー豆無償供与を決めたパウロ・デ・モラエス・バーロス聖州農務長官が、日本で明治天皇に謁見された際に贈呈された徳川家の家紋入り着物なども展示される。
 毎週土曜日午後1時から5時には、8斉藤広志文化活動室にてバリスタによる説明付きで日本へ輸出されているコーヒーの試飲ができる。
 今回の展示開催について山下運営委員長は「コーヒーは日伯を繋ぐ重要な産物であり、現在でも多くの日系人がコーヒー生産業に携わっていることを知ってもらいたいです」と話すさらに、初期日本移民の多くがコーヒー農場の契約移民としてブラジルに来、現在日本が最もコーヒー豆を輸入している国はブラジルであることなど、日伯両国を繋ぐコーヒーの役割の大きさについて語った。
 開場時間は火~日曜日午前10時~午後5時。毎週月曜日は休館。年末年始は12月18日~1月5日が休館。6日から再開する。
 同館での展示後、JICA横浜移民資料館など日本でも同様の展示が行われる予定だという。

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