1938年創刊の『椰子樹』9月号(398号)が刊行された。あと2号で記念すべき400号となる。
「作品」(小野寺郁子・選)では《ウクライナの争いの記事読みながら吾が住む国の平安思う》(梅崎嘉明)、《デイサービス心静かに過ごす日よ日伯人が共に集いて》(阿部玲子)、《まぼろしの母の声なり「ああきれい」うすずみ桜のこぼれむばかり》(野口民恵)、《隣家(となりや)の椰子は芽吹きてベンチビー啼く早春の九月となりぬ》(小濃芳子)など。
第75回全伯短歌大会の結果発表が18ページから掲載。それぞれの部門の1位は次の通り。互選(清谷益次短歌賞)《老いたれど我にも義務ありて果たせばやはり心安まる》富樫苓子、《わが詠みしうた一つでも残れかし移民われらの消えなんとして》小池みさ子、総合得点=富樫苓子、題詠=《書くことも読むこともまた生きること一首の成れば一日の晴れ》小野寺郁子。
399号の投稿規定は以下の通り。締め切りは11月20日。▼作品は椰子樹会員のみで、自作未発表作品。何首でも可。▼題詠「石・いし・せき」は会員に限らず、誰でも3首まで▼随筆ほか文章は2ページまで。
送付先は次の通り。
【郵送】Sr. KUNIHARU TADA Rua das Camélias, 835, Condomínio Arujazinho-1, Arujá – SP, CEP 07435-720
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