※式典では安孫子常哉副会長が代読した。
本日ここにブラジル山形県人会が創立70周年を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。誠におめでとうございます。
山形県人会は、山形県からの移住者、ならびにその後継者の皆様の心の拠り所として、今日までその役割を果たしてこられました。今日に至るまで、山形県人持ち前の勤勉さをもって、ブラジル国の発展に大きく貢献された先人のご労苦に思いをせるとともに、現在、各界でご活躍されている会員の皆様に対し、深く敬意を表します。
私たちJAグループは、これまで山形県をはじめ関係団体との協力の下、移住のお手伝いをさせていただくなど、移住された皆様方そしてブラジル国と深く親交を持たせていただきました。
また、1989年から6年間に亘り、「JAグループ山形 国際農業体験研修事業」を実施し、総勢26名の山形県農業青年を受け入れていただきました。県人会の皆様のご理解とご協力に改めて感謝を申し上げます。研修参加者は、現在、地域農業において指導的役割を担い、大いに活躍しております。
今、山形県の農業はもとより、日本の農業は、生産者の高齢化、担い手の不足、耕作放棄地の増加に加え、近年は常態化する気象災害や国際情勢の不安定化による生産資材の価格高騰など、様々な課題を抱えております。しかし、瑞穂の国、日本の原点は農業であり、我々農業者は自信と誇りをもって農業に励んでおります。
このたびの70周年記念式典を機に、私たちJAグループも皆様の開拓の精神に学び、農業の振興と農業を基盤とした豊かな地域社会づくりにより一層邁進しなければならないと決意を新たにしております。
結びに、ブラジル国ならびに山形県人会の一層のご発展と会員皆様の益々のご健勝をご祈念申し上げ、お祝いの言葉と致します。