サンタカタリーナ州サンジョゼ市の公立オメロ・デ・ミランダ・ゴメス地域病院で、死亡宣告を受けた90歳の女性が遺体安置所で生存しているのが発見された。この事件は11月25日に発生し、ノルマ・シルヴェイラ・ダ・シルヴァと名乗るこの女性は、再び病室に戻されたが、27日の朝に改めて死亡が確認された。遺族は病院側に不適切な対応があったとして法的手続きを開始した。29日付テラ・サイトな(1)(2)が報じている。
ノルマさんの息子と家族の友人らは、セルジオ・ギマランイス同州下議(ウニオン)のSNSを通じてこの話を共有し、投稿された動画内で、事の一部始終を語った。彼らによると、ノルマさんは24日に入院し、翌日の夕方、息子のレナートさんが病院から死亡を告知する電話を受けた。
「病院からの電話で、午後11時40分頃に母が亡くなったと告げられた。私は書類の準備をし、葬儀会社に依頼をかけた。でも夜中に葬儀会社から電話がかかってきて、彼女は生きているから病院に戻るようにと言われた」と驚きの経験を振り返った。
報告書によると、遺体を搬送しようとしていた従業員が、ノルマさんを包んでいた収納袋から手がはみ出ており、中に戻そうと掴むと、わずかにぬくもりがあった。つまり、死亡と判断されてから数時間が経っていたにも関わらず、死後硬直が始まっておらず、よく見ると彼女は呼吸していた。
ノルマさんの友人で介護人のジェシカさんは「彼女は弱々しく呼吸していた。蘇生措置のために彼女を搬送し、急いでレナートさんを呼んだ。医師らはそこで理解不能の言い訳を繰り返した」と当時の状況を語り、死亡診断について医師から明確な説明を受けていないと主張した。
病院が25日に発行した一枚目の死亡診断書には、ノルマさんの死因は「尿路感染症」と記されている。だが27日の二枚目には「病巣が不明な敗血症性ショック」とある。
彼女によれば、ノルマさんは適切にケアされなかったという。「翌26日、医師らはノルマさんを何の特別な扱いもなく病室に戻した。何の医療機器もなく、彼女は数日間栄養を摂っていなかったのに栄養チューブもなかった。そして27日午前4時半に亡くなった」と病院の対応を批判した。
同院の責任者は同州保健局を通じて、患者は病棟内で緩和ケアを受け、「期間中はずっと病棟に留まっていた」と説明。同件の調査が開始され、医療倫理委員会および死亡委員会に通報したことを明らかにした。
同州医学評議会は「事態を把握し、この件を監視するために適切な手続きをとる」と述べた。