文化、美食、ナイトライフ、ショッピング、エコツーリズムなど、多様な観光の選択肢を持つサンパウロ市は、年間1500万人以上の観光客が訪れる大都市だ。サンパウロ市観光局はモニュメント、史跡、美術館など、市内の主要な観光地を巡る無料のガイドツアー「ヴァイ・デ・ロテイロ」を実施し、地域の経済的、文化的、都市的発展に寄与する取り組みに注力している。11月28日付テラ・サイトなど(1)(2)が報じている。
このプロジェクトではパウリスタ大通り、リベルダーデ東洋街、サンパウロ州移民博物館、イピランガ博物館、ボン・レチロ、イビラプエラ、市営市場、コリンチャンスのサッカースタジアム見学といった、歩いて回れる14のテーマ別ツアーが提供されており、公認ガイドの説明によって、その地区の歴史や文化について無料で詳しく学ぶことができる。
さらにもう一つ、市内中心部から30km離れた極南部パレリェイロス地区にある「エコツーリズム・ポロ」を巡る注目のツアーもある。有機農産物を生産する農場、歴史的遺産、トレイルコース、市内唯一のアドベンチャーパークなどがあり、多くの魅力的な要素が詰まった体験が可能だ。
「エコツーリズムに取り組む同地区はあまり広く知られていないが、そこには先住民族が暮らし、湖や滝など多くの自然が残されている。訪問する人たちはその一部を知り、地元の人々と交流することができる」と4月に訪れたジョルジさんは説明する。
参加するには、プラットフォーム「Simpla」で事前に無料予約する必要がある。ツアー当日に参加者は指定された各場所に集合し、そこでガイドと合流する。
ほとんどのツアーは1日2回開催され、所要時間は1時間半〜2時間だが、この「エコツーリズム・ポロ」ツアーは例外。正味8時間で、毎週末に市内中心部のサンパウロ文化センター前(地下鉄ヴェルゲイロ駅)から無料送迎があり、パレリェイロスの観光案内所に停車する。
このプロジェクトは市内の広範囲に渡り、様々な観光アトラクションを提供するため、プログラムは週ごとに異なる。また、送迎とガイドサービス(ポ語)は無料だが、集合場所までの交通費、食事代や博物館などの入場料は自己負担となる。
ツアースケジュールや詳細情報はSimplaサイト(https://www.sympla.com.br/turismoprefsp)で。