ブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)は11月6日、サンパウロ市の文協ビル2階の貴賓室にて「24年度開催事業発表会」を行った。来年実施するイベントの紹介を行い、来場した企業関係者へスポンサーシップを通じた支援を呼びかけた。会場には企業関係者ら55人が来場。外部向け事業発表会は今回が初めての開催。
原沢カルロス文化理事がは来年度に実施する工芸品展や文協コンサート、桜祭り、農業イベントなど14事業を紹介。1万レアルから800万レの支援枠組みへの参加協力を呼びかけた。
段ボール包装製造会社「Grupo Penha S/A」社は5年ほど文協のスポンサーシップを行っている。発表会に参加した同社のパウロ・ヒライさんは、「日本文化は人を幸せにすると信じている。イベントを通じた文化体験はとても意義があること。活動支援による経営的利益も感じ、継続的に支援を行うことができている」と語った。
西尾ロベルト文協第1副会長は、今回の発表会に対する企業関係者らの反応に「手ごたえを感じた」と話した。
今回の発表会は、23年に新たに文化理事となった原沢さんが主導した。原沢理事は文協の活動資金工面について、企業スポンサーの獲得と合わせ、これまで活用してこなかった連邦政府のルアネー法(文化支援法)や州や市などの免税措置を積極的に利用していくと語った。