6日、サッカー全国選手権で最終の第38節が行われ、パルメイラスが優勝を果たした。一方、サントスが史上初の2部降格となった。同日付フォーリャ紙サイト(1)やUOLサイト(2)などが報じている。
最終節は10試合が21時30分に一斉に始まった。ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテのミネイロン・スタジアムでのクルゼイロ戦では、優勝に大手をかけていたパルメイラスが前半21分、相手ディフェンダーが自陣ペナルティ・エリア付近で処理し損ねていたボールをエンドリックが駆け込んで奪い、シュート。これが決まり、パルメイラスが先制した。
エンドリックは今期の同選手権で11得点目となり、17歳時点での得点でネイマールが2009年に記録した10得点を上回った。
クルゼイロは後半に同点に追いつき、試合は1―1で引き分けた。だが、得点差3で追っていたアトレチコ・ミネイロがバイアに1―4、フラメンゴがサンパウロに0―1で敗れたため、パルメイラスが2年連続12回目(1960〜70年の前身含む)の優勝を決めた。
パルメイラスは第27節終了時点で、首位だったボタフォゴに勝ち点差14をつけられていたが、そこからの大逆転となった。
一方、残り1枠の2部降格チームはサントスとなった。試合前のサントスは15位だったが、この日の試合でフォルタレーザに1―2で敗れ、17位だったバイア、16位だったヴァスコ・ダ・ガマが勝利したため、17位に落ちた。
サントスは1950年代から70年代前半にペレと共に全盛期を築き、21世紀に入ってもロビーニョやネイマールを輩出し、一世を風靡したが、ペレの亡くなった翌年に、クラブ創設111年目に初の2部落ちとなった。全国選手権の優勝数は8回もあり、パルメイラスに次ぐ2位。ファンは落胆のあまり、ホームスタジアム周辺で暴動同然の騒ぎを起こし、問題となっている。
この結果、来年のリベルタドーレス杯には、全国選手権で上位に入ったパルメイラス、グレミオ、アトレチコ・ミネイロ、フラメンゴの4チームと、今年のリ杯優勝のフルミネンセ、ブラジル杯優勝のサンパウロがグループリーグから、全国選手権5、6位のボタフォゴとブラガンチーノが予選から参加することになった。