イボベスパ指数は11日(月)、ブラジルおよび米国の中央銀行が今年最後の金融政策を決定するスーパー・ウェンズデーを待つ投資家の警戒感から、0.14%小幅安の126,916ポイントで取引を終えた。
ノモスのエコノミスト兼パートナーであるアレクサンドロ・ニシムラ氏は、「投資家は週明けから防衛モードに入り、イボベスパ指数は狭いレンジで推移した」と分析した。
マンチェスター・インベスティメントスの株式トレーダー、ティアゴ・ロウレンソ氏は「今日の相場は横ばいで推移し、126,000~127,000ポイント近辺で底堅く推移した。今週は、ブラジルと米国のインフレ・データ、金融政策の決定など、経済データの発表という点で非常に重要だ。相場が少し横ばいになるのは普通のことだ」と付け加えた。
金融政策決定に加えて、専門家たちは今週火曜日に予定されているブラジルの主要インフレ指数であるIPCAと米国の主要指標のひとつであるCPIの発表を待っている。
市場は金利を監視すると同時に、米国経済の健全性の兆候を待っている。
「米国経済がこれまで以上に急速に減速する可能性があるとの見方もあり、ソフトランディングにやや疑問符がつく。同時に、FEDは利上げを見送るとの見方もあります。雇用創出が予想を若干上回った最近のデータでも、です」とローレンソ氏。
本日、国債利回りは安定的に推移した。10年物利回りは4.241%で横ばい、2年物利回りは4.718%だった。
ブラジルでは、DIの動きも小さかった。2024年物金利は3.4ベーシスポイント低下の11.75%、2025年物金利は2.5ポイント低下の10.32%だった。2027年物のDIは1.5ベーシス・ポイント減の10.09%、2029年物は1ポイント減の10.54%だった。2031年物は3ポイント上昇の10.82%だった。
「国債やドルの利回りが上昇し、金融政策の決定が待たれる中、投資家の警戒感が高まった。これらの資産は金利に非常に敏感であるため、金利変動に影響を与える可能性のあるイベントは、このセクターにより大きなウェイトを占める傾向がある」とニシムラ氏は述べた。
イボベスパ指数で最も下落したのは、ペッツ(PETZ3)、Ydqus(YDUQ3)、コグナ(COGN3)の普通株で、いずれも約3%下落した。
最後に、ドル相場は0.15%上昇し、買い時4.936レアル、売り時4.937レアルとなった。為替レートも外国と同様で、米国の通貨高を他の先進国の通貨高と比較するDXYは0.08%上昇した。