日系社会視察及び日系社会ネットワーク強化の為、大野裕枝JICA横浜センター所長兼海外移住資料館館長、大塚未希同センター総務課兼海外移住資料館担当、照井絵里奈JICA横浜研修業務課日系社会研修担当が11月19日~26日、ブラジル訪問を行った。大野所長は9月に同資料館館長に就任したばかり。視察の感想とともに同資料館の運営方針などについて聞いた。
一行は滞在期間中にパラナ州ロンドリーナ市、アサイー市、ローランジャ市、サンパウロ州サンパウロ市を訪れた。ロンドリーナ市では市営移民史料館を訪れ、サンパウロ州ではサンパウロ州移民史料館、ブラジル日本移民史料館、ブラジル日本都道府県人会連合会などを訪問し、日系社会への理解を深めた。
大野所長は資料館の運営の様子について「日本の日系人人口はブラジル、北米に次ぐ3番目。海外移住資料館は昨年リニューアルして、日本の日系人コミュニティーについての展示を増やしました。日本に住む外国人は増えており、日系人の事績が多くの人の参考になれば」と語った。また、同資料館には、外国人を受け入れている学校や自治体、県の雇用労働政策担当者が多文化共生を学びに訪れ、修学旅行や大学のゼミ学習の場としても活用されているという。今後は日系人や外国人を支援する団体同士を繋ぐ役割も担っていきたいと抱負を語った。
視察団一行は伯国訪問後、ペルーとロサンゼルスを訪れた。