前日、金融政策委員会(Copom)が金融政策に関してよりタカ派的なシグナルを発信したとの分析もあったが、Ibovespaは前取引セッションの高揚感に続き、木曜日(14)の歴史的な終値の高値を更新し、ここにきて利下げ幅拡大シナリオが浮上する中、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ観測もあり、高値更新が続いた。
同指数は1.06%上昇し、130,842ポイントで引けた。朝一番で日中の高値を更新し、131,259ポイントで引けた。
強い上昇は昨日から始まったことを指摘する価値がある。先週水曜日、Ibovespaは2.42%上昇して129,465ポイントとなり、129,513ポイントであった2021年6月24日以来の高値で取引を終えた。
その結果、株式市場のベンチマークは0.98%上昇するだけで、2021年6月7日に130,776ポイント(そのセッションの日中の高値は131,190ポイント)を記録した前回の終値の高値を上回ることができる。
前日、午後4時(ブラジリア時間)に米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決定した後、陶酔的な動きが起こった。
予想通り、アメリカ中央銀行は全会一致で基準金利を年5.25~5.50%に据え置いた。そして、声明文そのものよりも待ち望まれていたポイントチャートは、15人のFRB高官が2024年の金利を4.25~5%と見ていること、そして高官の大半が2025年末までの金利を3~4%と予想していることを示していた。
要するに、FRBがここ最近示してきたことを踏まえると、世界最大の経済大国の金利は、信用コストの上昇サイクルの最高点を通過し、今後はリスク選好度に見合った水準に緩和される傾向にあるというのが市場の読みである。
CMEのデータによると、現在市場では、連邦準備制度理事会(FRB)が早ければ2024年3月にも利下げを開始する確率は76.1%と見られている。午後4時30分から始まったパウエルFRB議長の講演では、ハト派的なシグナルが市場の読みに優勢となり、利上げが強調された。
バンコ・マスターのチーフ・エコノミスト、パウロ・ガラ氏は、「昨日は、FRBがピボット(軸足)を打ち出した日だった。FRBは利上げのサイクルが終わり、利下げのサイクルに入ることを示唆した。ハイライトはドット・プロット報告だった。前回の会合では、理事たちは平均して来年の金利を5.1%と見ていた」」と説明する。
「市場はすぐに、利下げサイクルが始まろうとしていることに気づいた。そのため10年物国債は暴落した。10年を割り込んだ。そしてそれ以降、株式市場が非常に強い上昇を見せたのは明らかです」とガラ氏は付け加える。今日、10年物米国債は12ベーシスポイント下落し、3.913%で引けた。
向こうでもここ2セッションは強気で、昨日はさらに強気だった。木曜日のダウ平均は0.43%、S&P500は0.26%、ナスダックは0.19%上昇した。
FRBの直後、昨日の市場終了後は金融政策委員会(Copom)が金利を決定する番だった。コンセンサス予想では、Selicはさらに0.50%ポイント引き下げられ、ブラジルの基準金利は年12.25%から11.75%に引き下げられた。
しかし、声明文は市場の予想よりやや厳しいものとなった。これは、金融政策委員会が金融政策を実施する過程で、会合と会合の間の期間に世界および国内の経済情勢が改善しているにもかかわらず、慎重な姿勢を維持していることを反映している。
ジェニアル・インベスティメントスは分析の中で、「FRBの決定は、利下げペースを加速させる余地がほとんどないことを示唆するものである。このような背景から、我々はSelicの終値予想を年率9.75%に据え置いたが、年末から2024年前半から後半にかけて米国で利下げが実施されるとの予想から、基本シナリオとの比較では強気バイアスを取り除いた」と指摘した。
予想より弱い小売データとインフレ冷え込みの兆候は、午前中に先物金利の下落の道を開き、ブラジル中央銀行の声明はより保守的であったにもかかわらず、Copomは利下げを延長する可能性があるとの見解を示した。
しかし、終日、ブラジルの税制に関するシグナルが重しとなりつつも、ほぼ高値で引けた。2025年物のDIは4ベーシスポイント上昇し10.11%、2027年物は11ポイント上昇し9.81%となった。 2029年のDIは5ポイント増の10.24%、2031年のDIは4ポイント増の10.52%となった。
連邦議会は本日、ルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ大統領(PT)による、経済17部門に対する給与税免除を2027年まで延長する法案に対する拒否権を覆す投票を行った。この措置は、来年の財政赤字ゼロを目指す連邦政府にとって新たな障害となり、財政リスクを高めることになるため、フェルナンド・ハダッジ経済相は不満を表明している。