シュラスコやインディオ食と融合=異色のパネトーネで話題沸騰

シュラスコトーネ(Foto: instagram @ barbecueking)
シュラスコトーネ(Foto: instagram @ barbecueking)

 ブラジルのクリスマスの代名詞「パネトーネ」―様々な料理と融合させた異色のパネトーネが続々と発明され、SNS上で注目を浴び注文が殺到している。この新しいクリスマスのトレンドを、22日付CBNブラジル・サイトなど(1)(2)(3)が紹介している。
 弊紙7日付ブラジル万華鏡コーナー(4)で報じたように、パネトーネと寿司を融合した創作料理「スシトーネ」が人気を博しているが、ブラジル人のアイデアはこれだけではない。
 新種パネトーネの中でも、ブラジリアンバーベキューのシュラスコと融合させた「シュラスコトーネ」は食通や肉好きの人々から注目を集めている。これは有名なシュラスコ・マスターであり、800万人以上のフォロワーを持つインスタグラマーとして知られるジョゼ・マテウスさんによって考案された。
 通常のパネトーネのドーム型の形状を保ちつつも、生地の中身には風味豊かなカラブレーザ(辛味のあるブラジル風ソーセージ)やリブ肉、ミナス州のチーズなどを使用。
 その独創的なアイデアと仕上がりに、コメント欄には「レシピを教えて」「これは食べてみたい」「今年のクリスマスに作ってみたい」といったコメントが殺到している。
 ブラジルの軽食として絶大な人気を誇る、ブラジル風コロッケのコシーニャを取り入れた「コシトーネ」も魅力の一品だ。こちらも通常のパネトーネの外観を保ちつつ、内部にはジューシーな鶏肉エビ、干し肉などが詰まっている。
 「タカカトーネ」は、ブラジル北部パラー州のインディオ伝来郷土料理「タカカ(Tacacá)」からインスピレーションを得た逸品。タカカはキャッサバの粉から作られ、ジャンブー(先住民に伝わる、しびれをもたらす野菜)やエビを加えたスープだ。これを大胆にもパネトーネの中に入れ込んだ。
 この斬新なアイデアはエリカ・カヴァルカンチさんによるもの。歌手ジョエルマの曲「Voando Pro Pará(パラーへの帰郷)」のヒットに触発され、ファンからの注文数が激増中だとのこと。
 もうひとつ目を引いたのは、シュラスコのお供であるニンニクパン「パン・デ・アリョ」をパネトーネ化した「パン・デ・アリョトーネ」だ。このレシピは、伝統的なドライフルーツを混ぜ込んだパネトーネ生地に、ニンニクペースト、細切りのリブ肉、たっぷりのモッツァレラチーズを詰めたもの。このレシピはサンタカタリーナ州のパン・デ・アリョ専門店「サントアーリョ」が考案した。この商品紹介のTikTokの動画はすでに38万回以上再生されている。

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