【4日の市況】米国のADPと原油価格の下落を受け、Ibovespaは1.21%安で取引を終了

 1.11%下落した今年初日の取引と同様、ボベスパ指数は1.21%再び大きく下落し、131,225ポイントで取引を終えた。サンパウロ株式市場の基調は、年明けにニューヨークの株価指数で優勢だった慎重な流れを踏襲した。振幅は小さく、終値はまちまちだった。ダウ・ジョーンズは0.3%上昇、S&P500は0.34%下落、ナスダックは0.34%下落した。
 木曜日、ウォール街の投資家は一喜一憂した。きっかけとなったのは、ADP全米雇用報告だった。FRBをピリピリさせ、利下げサイクルの開始を遅らせる可能性があるからだ。


 「米国債利回りの上昇は、今朝米国で依然として強いADP雇用報告が発表され、明日の雇用統計への連想から、連邦準備制度理事会(FRB)が米利下げをいつ行うかについて疑念を抱かせる結果となった。というのも、労働市場が依然として底堅いことから、米中央銀行は利下げサイクルを早急に開始することを躊躇するかもしれないからだ」 とリコのアナリスト、ジュリア・アキノは言う。
 一方、外国為替市場では、ドルはレアルに対してほとんど下げなかった。その動きは、世界の主要通貨に対して下落した米国通貨と同じ方向であり、DXYは0.09%の小幅下落となった。スポット・ドルは0.15%下落し、4.9073レアルでこの日の取引を終えた。しかし1月最初の3営業日で、米国通貨は1.11%の上昇を記録した。
 米国債市場では、10年債の利回りが9.2ベーシスポイント(bp)上昇し4.003%、2年債は6.4ベーシス・ポイント上昇の4.382%、5年債は8.4ベーシス・ポイント下落の3.976%だった。
 金利市場では、2025年1月限のDIレートは10.05%にとどまり、2026年1月限のDIレートは9.70%(前回:9.68%)となった。長期のうち、2027年1月限は9.78%から9.83%に、2028年1月限は10.1%から10.6%に低下した。
 原油相場は午前中を通して高値圏で推移したが、米国で予想を大幅に上回るガソリン在庫が発表され、相場は反転した。みずほ証券のエネルギー先物担当ボブ・ヨーガー氏はCNBCの取材に対し、「今週、原油在庫は550万バレル減少したが、その多くは紅海での海上輸送の混乱を反映したものだ」と述べた。「紅海の状況により、多くの精製業者や原油バイヤーがアフリカの海を通らず、アメリカへ向かうことを余儀なくされている」と語った。
 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(Nymex)では、WTI原油の2024年2月物は0.70%(-0.51米ドル)安の1バレル72.19米ドル、インターコンチネンタル取引所(ICE)で取引されている3月物のブレントは0.84%(-0.66米ドル)安の1バレル77.59米ドルだった。
 
【サンパウロ証券取引所の個別銘柄】上昇銘柄は少ない

 今日の取引きは赤一色で、ほとんどの銘柄が下落し、ボベスパ指数はわずか7銘柄しか上昇しなかった。優良株は憂慮すべきパフォーマンスを示し、ペトロブラス(PETR3;PETR4)は上昇で始まり、プラスサイドを維持したほどだったが、米国の燃料・エネルギー株に関する報道は、このセクターに対する市場の不安を呼び起こし、株価は下落に転じ、それぞれ1.62%、0.85%下落して取引を終えた。
 PRIO(PRIO3)は0.98%の下落、Petrorecôncavo(RECV3)は2.64%下落、3R Petroleum(RRRP3)は2.01%下落した。
 ヴァーレ(VALE3)は1.34%下落し、2024年の終値はまだプラスに転じていない。またしても地球の裏側で鉄鉱石価格に逆行した。
 銀行は変動さえしたが、今日の取引セッションでは、一般的な景気後退と一般的な警戒感に降伏することになった。ブラデスコ(BBDC4)とイタウ・ウニバンコ(ITUB4)は、それぞれ1.37%(当日高値)と0.66%の下落を記録した。
 「この下落は、本日最も下落した2つのセグメント、すなわちショッピングセンターと建設セグメントを反映している。Alpargatas、MRV、Pão de Açúcar、Casas Bahia、Somaは、相関関係にあり、高金利に苦しむ企業である。MRVと建設会社は、この景気減速の結果、大きく落ち込んでいる」とスペシャリストでGTキャピタルのパートナー、ディアソン・リケッティはコメントした。

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