フェルナンド・ハダジ財相(労働者党・PT)は2日、オ・グローボ紙の取材に対し、2026年大統領選のPT候補者はルーラ氏となるだろうと発言した。2日付カルタ・カピタル・サイトなど(1)(2)が報じている。
ハダジ財相は、政権発足当初の悲観的な予測に反して、23年末には予想を上回る経済指標を達成し、税制改革も承認された。同氏は政府内で傑出した業績を上げ、PT内でも有力な後継候補と目されているにもかかわらず、ルーラ氏の後を継ぐ大統領候補として名乗りを上げることは考えていないという。「私の見解では、26年選挙でのルーラ氏擁立に関してはPTや連立政党間で合意が成立している。この件は既に解決済みで、議論の余地はない」と同氏は述べた。
ただ、ルーラ大統領が次の選挙への出馬を示唆する発言をしたことはあるが、実際に出馬する意向かは未確認だ。22年選挙の際、ルーラ氏は大統領に立候補する最後の機会だと発言していた。
ハダジ氏は、次の選挙後を視野に入れた「day after(レースの翌日)」の重要性にも触れ、PTは30年までにルーラ氏の後継者を備え、政権移行の準備を始める必要があると強調したが、自分を後釜として見ていないとも述べている。
「私は(ルーラ氏の後継者になることを)考えていない。18年には、ルーラ氏の副大統領になりたがる人がいなかったから、一度だけ頭に浮かんだことがある。ある日、ルーラ氏が刑務所にいた時に『ハダジ、おそらく我々二人だけが残るだろう』と言われた。『私を誘う前によく考えてください。誘いには応じるつもりだ』と返答したが、結局それが実現した」とハダジ氏はインタビューで語った。
ハダジ氏は現政権内の政局調整にも言及し、アレシャンドレ・パジーリャ渉外室長官(PT)との関係が「進行中」と述べ、サンパウロ市長時代に共に働いたことや同じ省で働いたことなどを振り返った。
アルトゥール・リラ下院議長(進歩党・PP)との関係については、多くの大臣ポストがセントロンに明け渡された異例な事態に言及し、その結果「行政府が消えた」とまで語った。だがハダジ氏は、そうやってリラ氏との関係を良好にしたことで議会での法案審議が進み、税制改革などの歴史的な議会承認が実現されたことを強調した。
それが結果的に大統領の手柄となって「インフレが下がり、雇用が増加。ルーラ万歳!」との賞賛に繋がっているが、自分に関しては「ハダジは緊縮主義者だ、austericídio(緊縮財政による殺害)だ」と仲間であるはずのPTからも批判されていると皮肉った。
また、政府の経済提案では、税制改革の承認を強調。所得税改革は25年に延期される可能性も示唆した。「24年に所得税改革を承認する件は、地方選挙に伴う窓口(党移籍)の問題があるため、政治的に評価されなければならない」と述べ、提案の最初の部分の規制が、先に投票される必要があることを強調した。