「路上の神父」とも呼ばれ、貧しい市民への慈善活動で知られるジュリオ・ランセロッティ神父とその慈善団体に対して、サンパウロ市市議会が議会調査委員会(CPI)を作ろうとする動きがあり、リカルド・ヌーネス市長やルーラ大統領などが反対する行動を取っている。4日付G1サイト(1)、CNNブラジル(2)、アジェンシア・ブラジル(3)などが報じている。
ことの発端は、保守派政治団体「ブラジル自由運動(MBL)」の主要メンバーのルビーニョ・ヌーネス市議(ウニオン)が、ジュリオ神父の運営する非政府団体がクラコランジアの麻薬常用者らに対しても慈善活動などを行っていることを問題視し、この団体が正しい形で運営されているかを調査するためにCPI開設を求めたことだ。同市議はCPI開設に必要な数の署名を集めており、2月にも設置が予想されていた。