《記者コラム》ブラ拓移住地が残した歴史的痕跡=国勢調査で日系人激減の謎?!

2022年国勢調査で黄色人種であると申告した人々に、国勢調査員が確認のために読み上げたメッセージ(IBGE)

10年余りで6割も減った黄色人種人口?!

 「日系人が激減?!」――という不思議な報道が昨年末ブラジルメディアで行われた。ブラジル地理統計院による2022年国勢調査で「Os amarelos(黄色人種)」と自己申告した人が約85万130人(全人口の0・4%)だった。だが、2010年の調査では208万4288人(1・1%)もいたので、なんと6割も激減したことになる。
 23年12月22日付G1サイト《2022年国勢調査:ブラジルは初めて、白人よりも褐色であると自己宣言した人が上回った》(1)という記事には、22日にIBGEが発表したデータによれば、黒人と先住民族の人口が増加し、その分、白人と黄色と申告する人が減ったとある。

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