サンパウロ州ミランドポリス市第1アリアンサにある弓場農場で5日午後5時半から、鈴木有(たもつ)さん(41、千葉県)と、みえさん(36、4世)夫妻の結婚式が行われ、親族や農場関係者など約100人が出席した。
みえさんは、弓場ルイス常雄(つねお)さん(69、2世)の三女で、日本滞在中に鈴木さんと出会って結婚。すでに日本で入籍を済ませているが、結婚式は行っていなかったという。そのため、数年ぶりに帰伯したみえさんと初めて弓場農場を訪問した鈴木さんのために親族や仲間が企画して、同農場での結婚式が実現した。
同農場内の中庭で行われた結婚式は、伝道師の熊本小次郎(こじろう)さん(35、2世)が進行をつとめ、「愛の御神(みかみ)よ」を出席者全員で合唱。熊本伝道師が「(みえさんとは)同年代に生まれ、兄妹のように育ってきた。日本に行っても夫婦二人で力を合わせ、楽しい時も辛い時も互いを信じあって人生を過ごしてください」と祝福の言葉を贈った。
引き続き、みえさんの父親の常雄さんが「みえ、結婚できて良かったね。有(たもつ)さん、これからもよろしく。(二人は)縁あって一緒になったので、多少のことは水に流して末永くやってください」と祝辞を述べた。
常雄さんの長男の大五(だいご)さん(39、4世)の祝辞に続いて、弓場勝重(かつえ)さん(75、2世)が祝いの歌を披露した後、鈴木さんが謝辞。「ヤマの皆さん、このたびは結婚式を開いてもらって本当にありがとうございます。みえからは『日本で結婚式をするなら、弓場で挙げたい』と言われていました。初めてヤマに来た僕を受け入れてくれてありがとう。みえは世界一立派でたくましく、素敵な女性です。もうすぐ日本に戻りますが、遠くから我々を見守ってください」と感謝の気持ちを語った。
出席者の「ライスシャワー」を浴びて退場した二人を見送った後、改めて弓場農場代表の矢崎勇会長が乾杯の音頭を取った。
自然豊かな中庭での夕食後は、記念のケーキカットやブーケ投げも行われるなど、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていた。