【17日の市況】NY小売統計を受けてIbovespa終値は0.60%安、128,000ポイントに

 昨日と同様、下落で終わったニューヨークのムードに引っ張られるように、ボベスパ指数は0.60%安の128,523ポイントで取引を終えた。126,403ポイントで取引を終えた12月12日以来の安値を更新した。
 昨夜遅く発表された中国の経済指標が欧州の投資家を震撼させたことに加え、市場は欧米の利下げがいつ始まるかに注目している。欧州中央銀行(ECB)の総裁は、夏の利下げを示唆しているが、それが目下の大きな議論だ。一方、米国債は引き続き圧力を受け、利回りが上昇を続けている。

 「予想を上回る米小売売上高が発表されたことで、インフレ圧力が長期化する可能性があるとの警鐘が鳴らされ、一部の楽観的なアナリストが3月に開始すると予想している米利下げサイクルの開始が延期される可能性が出てきた」とマトリス・キャピタルのパートナー、エルシオ・カルドゾ氏は言う。
 中国経済の期待外れの数字や、米連邦準備制度理事会(FRB)が3月の利下げを見送る可能性が強まった米経済の新データの発表を受けて、外国為替市場が動かされた1日だった。水曜日のドルのスポット・レートは、ブラジルでは安定に近い水準で引けた。
 米国通貨は0.07%上昇し、4.9304レアルで取引を終えた。1月の同通貨の上昇率は1.62%だ。
 原油に関しては、世界最大の買い手である中国経済に影響を与える可能性のある、中国経済の失望的なデータによって価格が変動した。OPECは2024年の需要予測を維持した。
 ニューヨーク・マーカンタイル取引所(Nymex)の金属部門であるNymexでは、2月物のWTI原油は0.22%(0.16ドル)高の1バレル72.56ドル。インターコンチネンタル取引所(ICE)では、3月物のブレント原油は0.52%(0.41ドル)安の1バレル77.88ドルで引けた。
 ニューヨークの投資家たちは、中央銀行、特にFRBがいつ利下げサイクルに入るかの手がかりを待ち、米国債利回りが再び上昇するのを見た。同時に、2023年第4四半期のバランスシートを分析している。
 グローバルト・インベストメンツのシニア・マネジャー、トーマス・マーティンはCNBCに対し、「今年末までに、金利はおそらく今よりも下がるだろう。債券も持ちたいだろうが、株式も持ちたいだろう」と付け加えた。
 Ibovespaにとって、中国は今日、大きな影響を与えた。世界第2位の経済大国である中国の2023年のGDP成長率は5.2%で、年間目標の5%を上回ったが、LSEGコンセンサスが予想した5.3%をわずかに下回った。これは鉄鉱石を下落させるのに十分で、その結果ヴァーレ (VALE3)は1.66%下落した。
 ペトロブラス(PETR3;PETR4)も下落したが、それぞれ0.83%と0.58%であった。
 ブラジルの銀行間預金金利(DI)は日中わずかに上下した。主な小売銘柄はまちまちで、マガジン・ルイザ(MGLU3)は1.38%下落、ロハス・レナー(LREN3)は0.42%上昇、グルーポ・ソーマ(SOMA3)は0.28%上昇した。
 「この指数で最も大きなウェイトを占める企業がコモディティ関連企業であることを考えると、最近の国際市場における鉄鉱石と原油価格の下落が、今日のIBOVのパフォーマンスに大きく影響した」とカルドゾ氏はコメントした。
 この日は建設・不動産デベロッパーも注目された。MRV(MRVE3)は、サンタンデールが純利益予想を下方修正したが、買い推奨は維持した。株価は1.80%上昇した。
 ブラデスコ(BBDC4)は0.19%上昇し、ブラジル株式市場に一息ついた。イタウ・ウニバンコ(ITUB4)は上下動を繰り返したが、アナリストが推奨を引き上げたため0.06%上昇した。別の分析機関では、バンコ・ド・ブラジル(BBAS3)を人気銘柄に挙げた。その結果、マイナスで一日の大半を過ごした同銘柄は、0.20%上昇して終えた。

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