ATM詐欺事件で23万円被害=邦人旅行者がパウリスタ大通りで

 昨年12月28日午後10時頃、サンパウロ市パウリスタ大通りで邦人が被害者となるATM詐欺事件が発生したと、在サンパウロ総領事館が安全情報メールで23日に伝えた。
 被害者は邦人旅行者で日本発行のカードを利用し、サンパウロ市、ベロオリゾンテ市及びフロリアノポリス市のスーパーやショッピングで買い物をした。12月25日(月)にはパウリスタ大通りのATM機で現金を引き出そうとしたところ、うまく引き出すことができなかった。帰国後に残高を確認したところ、12月28日午後10時頃に合計約23万円の身に覚えのない利用履歴があることに気づいた。
 不審に思った被害者がカード会社に問い合わせたところ、対面式で暗証番号入力による決済がなされていることが判明した。
 昨年3月にグアルーリョス国際空港のATM機で同様の被害に遭った70代の日本人男性Hさんは本紙取材に対し、「私の場合と酷似している。ATM機にカードを入れて、通常の画面が出てこない場合は即座に取引を中止し、他の場所のATM機に移るべき。本来の暗証番号を入れる画面でないのに、『とりあえず試そう』と打ち込んでしまうとそれが犯罪者に伝わることになる」と警鐘を鳴らした。

最新記事