上川外相、日本・ブラジル刑事共助条約に署名=中南米諸国では初締結

署名している様子(外務省サイトより)

 上川陽子外務大臣とオタヴィオ・コルテス駐日ブラジル連邦共和国特命全権大使が25日、東京で「刑事に関する共助に関する日本国とブラジル連邦共和国との間の条約」(日・ブラジル刑事共助条約)に署名した。
 外務省サイトによると、日本は刑事共助条約をこれまでに米国、韓国、中国、香港、欧州連合(EU)、ロシア及びベトナムとの間で締結している。中南米諸国との間では、初の締結国になるという。
 同条約では、日本とブラジル間における捜査、訴追その他の刑事手続についての共助内容について定めている。共助に関する連絡を当局間で直接行えるようになり、犯罪対策における両国間協力が一層促進されることが期待される。

オタヴィオ駐日ブラジル連邦共和国特命全権大使、上川外務大臣(左から、外務省サイトより)

 日本とブラジル間では今後、請求を行えば、証言や供述、物件の取得、ビデオ会議を通じた聴取、物件又は場所の見分及び特定、立法機関や行政機関、司法機関、地方公共団体の保有する物件の提供、出頭が求められている者への招請の伝達、刑事手続に関する文書の送達、証言取得やその他の目的のための被拘禁者の身柄移送、犯罪の収益又は道具の没収、保全などが実施される。
 詳細は外務省サイト(1)から確認できる。

(1)https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/pressit_000001_00250.html

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