明治・大正期の日本の財界人だった渋沢栄一の揮毫「総親和総努力(皆が仲良く努力し合う) 八十九翁 渋沢栄一書」の額が18日、南伯(スール・ブラジル)農協関係者からサンパウロ日伯援護協会(援協)に寄贈された。
同書は、モジ・ダス・クルーゼス日本語モデル校や同地のピンドラマ植民地会館に掲げられているものと同様の揮毫とみられる。18日に援協を訪問した元南伯農協関係者の根塚弘さん(援協評議員)、白石和久さん、羽場(はば)久夫さんの3氏によると、同書は1970年代前後頃から聖市にあった南伯農協中央会の建物内に飾られ、当時の理事長だった故・中沢源一郎氏が「お気に入り」の書だったという。