ボベスパ指数は火曜日、ブラジルと米国の金融政策決定を31日に控え、市場は慎重なスタンスをとった。ゴル(GOLL4)株はB3から外される前の最後の取引で再び下落した。
ボベスパ指数は、速報値によると0.86%下落の127,401.81ポイントとなり、最安値127,104.69ポイントから最高値128,492.38ポイントの間で推移した。
外国為替市場では、商業ドルは売り買いともに安定(0%)して4.945レアルで引けた。火曜日の午後には、米国の労働市場が依然として強い数字を示したことに反応し、通貨は対レアルで堅調な上昇を維持したが、投資家が「スーパークォーター」を待っているため、通貨はほぼ安定した状態でセッションを終えた。
火曜日、Ibovespaはいくつかの優良株、特にサンタンデール(ユニット+ 1.00%)に支えられた。ペトロブラスは、ブレントとWTIがプラスとなったこの日、小幅な上昇を維持したが、勢いを失い、0.45%(ON)と0.62%(PN)下落して引けた。
上昇銘柄の上位では、スザノ(+2.56%)、カルフール(+2.51%)、エンブラエル(+2.46%)が目立った。下落銘柄では、再びゴル(-26.97%)、同社は米国の裁判所に連邦破産法第11条の会社更生法を申請して以来、株価が落ち続け、今日をもってIbovespaのインデックスから外される。また、カサス・バイア(-8.32%)とブラスケン(-5.64%)も下落した。
Veedha Investimentosの株式部長、ロドリゴ・モリテルノ氏は、「米国では連邦準備制度理事会(FRB)の金利決定、ブラジルではCopomの金利決定を控え、株式市場は様子見の一日となった。大きなニュースも見どころもない一日で、出来高が戻るよう、米国の利下げ開始がより明確になるシグナルを探っているところです」と付け加えた。
Ibovespaで最も重要な銘柄であるヴァーレONは、火曜日(-0.56%)に負のシグナルを維持し、10.91%の累積損失で月末を迎えた。バンク-オブ-アメリカ(BofA)は、昨夜ヴァーレが2023年第4四半期の好調な鉄鉱石生産量を報告したと見ており、同社が昨年最終四半期のバランスシートで約65億米ドルの税引前利益を提示するのではと同銀行は改めて述べている。
アメリカの大手投資銀行であるゴールドマン・サックスは、この数字は基本的に予想通りであり、この四半期の生産・販売データに対する市場の中立的な反応を支持するものであるとした。
ヴァーレの報告書は概ね予想の範囲内だったが、株価は鉄鉱石を反映する結果となり、火曜日の大連市場の終値は1.76%下落した。中国の不動産危機の中で、鉄鉱石の需要に懸念が残っている。
ヴェルデ・アセット・マネジメントの創業パートナーであるルイス・スタールベルガー氏は、2008年の米リーマン・ブラザーズ破綻のような急激な景気後退は中国には起こらないと考えている。彼の予想では、「中国の成長率はますます低下し、デフレを全世界に輸出するだろう。その事態に直面し、中国は自国通貨を切り下げる方が悪影響が少ないと考えるだろう」との推測を火曜日のUBSのイベントで語った。
B3では、「鉱業会社の後継者問題に加え、ヴァーレにとっては、当然ながら中国経済の成り行きが今後の分かれ目となる。しかし、中国経済のペースがはっきりせず、不透明感に苦しんでいるため、現時点では以前の状態に戻るのは難しい」と、ウエスタン・アセットの変動利回りマネジャー、ナイオ・イノ氏は言う。
鉱山会社に関連するもうひとつの最近の動きとして、レナン・フィーリョ運輸相は本日、連邦政府がヴァーレから257億レアルを徴収したことは、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領がギド・マンテガ前財務相を鉱山会社の責任者に据えようとしたこととは関係ないと述べた。
ウェスタン・アセットのナイオ・イノ氏は、明日の米連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策の方向性に関するシグナルは、米国のイールドカーブの調整にとって基本的なものであり、Ibovespa全体とマクロ経済に加えて、世界に影響を及ぼすだろうと指摘する。
「大局的には、このシグナルが重要な問題です。2023年末にはブラジル株式市場は楽観論に徹して株高になっていた動きに対して、年初に利益確定が行われ、B3の株を買っていた外国人が売り始めたため、1月にこのような資金流出が生じた」とナイオ氏は見ている。ドル建てでは、ブラジル株式市場の下落率は月間で約6.5%で、昨年の新興市場の中でもとびぬけた上昇を見せた株式市場で得た利益の一部を、外国人は懐に入れる機会を得たのだと語った。