【1日の市況】Ibovespaは0.57%上昇、外国市場とペトロブラスの上昇を受けて2月スタート=ドル相場は3日連続で下落

 ボベスパ指数は、原油価格の下落にもかかわらずペトロブラス株(PETR4)が2%上昇したことや、金利の行方があまりはっきりしなかったブラジル米国両金融当局の金利発表後のウォール街の好パフォーマンスを受け、高値で月初めを迎えた。ボベスパ指数は0.57%上昇し、128,481.02ポイントとなった。
 一方ドルは、国債利回りの低下、米労働市場の新データの発表、米地方銀行への懸念などを受け、外国の大半の通貨に対して下落となり、3日連続での下落となった。
 スポット通貨は、売りで0.47%下落の4.9150レアルでこの日の取引を終え、コマーシャル・ドルは売り買いともに0.45%下落の4.915レアルとなった。
 テラ・インベスティメントスのアナリスト、ルイス・ノヴァエス氏の見解では、米国の基本金利の行方が不透明なため、市場は依然として警戒感の下で動いている。
 ブラジル中央銀行と米連邦準備制度理事会(FRB)は昨日、いわゆる「スーパークォーター」と呼ばれる金融政策決定を発表したが、ノヴェス氏によれば、米当局に関しては声明によって見通しが明確になったわけではない。
 オウロ・プレト・インベスティメントスのアナリスト、シドニー・リマ氏は、「大きな決定要因もなく、ブラジル市場はウォール街のセンチメントとほぼ一致し、ペトロブラス株の上昇に支えられた」と述べた。
 「利上げ発表と同時に発表されたCopomの声明に、今までと何か違った情報があるのではと期待したが……前回同様の内容、コピー・アンド・ペーストでした」とリマ氏は付け加えた。
 木曜日に発表された米労働市場のデータでは、労働者の生産性が上昇し、失業保険申請件数が予想を上回る伸びを示したことで、米連邦準備制度理事会(FRB)はインフレとの闘いを継続させる意思を示した。ブエナ・ビスタ・キャピタルのアナリスト、レナト・ノビレ氏は、「投資家は一般的に、米国が利下げに踏み切ることを感じさせる、より明確な声明を待っている」と見ている。
 GTキャピタルのパートナー、アンダーソン・シルバ氏は、「2023年末に大きく株価が上昇した後なので、ブラジル株式市場には利確調整の余地がまだある。この動きは、上昇の可能性に投機的な投資をしたい人々にとっては困難な状況だが、安い価格でポジションを増やしたい人々にとっては助けになる」とし、Ibovespaは1月の株価調整の後でも、まだ上がる余地があるレベルで取引を続けていると付け加えた。
 Ibovespaの主要銘柄であるヴァーレONは、1月に12.23%の損失を累積した。今日それは0.46%下落し、0.36%下落して2024年5月満期でトン当たり135.04米ドルとなった大連(中国)と同様の下落水準だった。
 ボベスパ指数の2月初値上昇率トップは、パン・デ・アスーカル(+6.91%)、CVC(+5.15%)、カルフール・ブラジル(+3.36%)で、ペトロブラスPNをわずかに上回った。反対に下落銘柄は、カサス・バイア(-2.92%)、3R石油(-2.45%)、マルフリグ(-2.23%)。

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