9日(金)と10日(土)の夜から翌朝にかけて、サンパウロ市北部アニェンビのサンボードロモで、サンパウロ市カーニバルのスペシャル・グループのパレード(デスフィーレ)が行われる。注目されるチーム(エスコーラ)のテーマ(エンレド)を7日付G1サイト(1)が報じている。
主催団体サンパウロ・サンバチーム独立リーグ(LigaーSP)は昨年6月、複合施設「ファブリカ・ド・サンバ」で行った抽選会で、次のパレードの順番を決定した。
初日9日は23時15分に開始で、カミーザ・ヴェルデ・イ・ブランコ、バロッカ・ゾナ・スル、ドラゴンエス・ダ・レアル、インディペンデンテ・トリコロール、アカデミコス・ド・タトゥアペ、マンシャ・ヴェルデ、ローザス・デ・オウロの順で登場。
トップは前回準優勝のカミーザ・ヴェルデ・イ・ブランコ。エンレドは「アデンラー王国の皇帝」。〝皇帝〟の異名を持つ元サッカー選手のアドリアーノや、オリシャ神のオショシに敬意を表し、サッカー文化と伝統的な宗教的要素を融合させる。
50周年を迎えたバロッカ・ゾナ・スルは創立者のペ・ラシャードに焦点を当て、彼の物語を通じて自らの歴史と栄光を称える。10日0時20分の登場。
サッカー・クラブのパルメイラス応援団によって設立されたマンシャ・ヴェルデは、過去4年間で優勝2回と準優勝2回を誇る主要エスコーラ。「我が土地から世界へ」と題し、ブラジル農業の歴史をテーマに持続可能な未来への希望を表現。10日4時40分からの登場だ。
初日最後の10日5時45分に登場するローザス・デ・オウロは優勝7回の実力を持つ。今年70周年を迎えるイビラプエラ公園をテーマに、自然の美しさ、文化的な重要性、人々の交流など多岐にわたる側面を紹介し、サンパウロ市のシンボルとして称賛する。
2日目は22時30分に始まり、ヴァイ・ヴァイ、トム・マイオール、モシダーデ・アレグレ、ガヴィオンエス・ダ・フィエル、アギア・デ・オウロ、インペーリオ・デ・カーザ・ヴェルデと続き、アカデミコス・ド・トゥクルヴィが締めくくる。
2日目の幕を開けるヴァイ・ヴァイは15回の優勝経験を持つが、過去3年間に2度の2部落ちを経て、今年1部に復活した。ブラジルにおける重要な文化的表現のヒップホップに関するテーマで、サンパウロ市の街、街路、アートとの関係について表現する。
昨年の優勝チームであるモシダーデ・アレグレはサンパウロ市出身の作家、ブラジル文学を作り上げたマリオ・デ・アンドラーデが大衆文化を理解するために南東部、北部、北東部を訪れた旅の一部を紹介する。11日0時40分に登場予定。
最後を飾るアカデミコス・ド・トゥクルヴィは、イファというヨルバ族の占いがテーマ。イファの起源はナイジェリアのイレ・イフェにあり、人間と神聖のつながりを示し、隣人への愛と悪意克服の重要性を伝える。11日5時に登場。