両足ない配車アプリ運転手検挙=無免許、箒の柄器用に使って

男はホウキを器用に使ってブレーキとアクセルを操作し、車を運転していた(9日付メトロポレ・サイトの記事の一部)
男はホウキを器用に使ってブレーキとアクセルを操作し、車を運転していた(9日付メトロポレ・サイトの記事の一部)

 リオ市中心部にあるノヴォ・リオ・バスターミナル周辺で8日、警察が実施した車両取り締まりで、両足のない車椅子利用者の男が配車アプリのドライバーとして働いていたことが発覚し、検挙された。男はホウキの柄を器用に使いアクセルとブレーキを操作し、運転を行っていたという。10日付G1サイトなど(1)(2)(3)が報じている。
 この日、警察が取り締まりを行なっていたところ、前方のナンバープレートがない車両を発見。運転手に運転免許証の提示を求めたところ、無免許であったことが判明した。
 公共治安局(Seop)によると、男は近所に住む知り合いの名義を借りて、配車アプリの運転手として不定期に働いていた。
 男は職業資格を持たずに職務を行った罪で起訴された。さらに、彼が運転していた車両は身体障害者が運転できるように改造されていなかったため、規則違反の罰金を課され、車両はレッカー移動の処分を受けた。
 Seopと市警が車両取り締まり中に調査した123台のうち、51台がブラジル交通法違反で罰金を課され、11台が書類の不備、バス専用レーンの使用、修理不良などにより車両を押収された。取り締まりの最中、ある運転手は逃げようとして他の車に衝突してしまい、その後逮捕された。
 「今回の車両取り締まり作戦は、都市の秩序を確立するために極めて重要だ。特に都市の玄関口であるバスターミナルにおいて、タクシードライバーやアプリドライバーによる違法行為を抑制することが目的。カーニバルのような観光客が出入りする大規模イベント時に特に取り締まりを強化する」とSeopのブレンノ・カルネヴァーレ局長は述べた。

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