在サンパウロ総領事館=管轄内100歳以上邦人を表彰=世界83人中、59人がブラジルに

清水総領事から表彰状を受け取る西一男さん

 在サンパウロ総領事館(清水享総領事)は1日、サンパウロ市の総領事公邸にて、日本政府が昨年発表した令和5年度百歳表彰の同領事館管轄内受賞者表彰式を行った。100歳を超える海外在住邦人は83人で、その内59人が伯国在住。同領事館管轄の聖州、マット・グロッソ・ド・スル州、マット・グロッソ州、ミナス・ゼライス州の一部には、52人が在住し、表彰式には16人の受賞者が元気な姿を見せた。式には受賞者家族、日系団体代表者ら約65人が出席し、受賞者の長寿を祝った。総領事公邸での百歳表彰式はコロナ禍での休止を経て4年振りに行われた。

 清水総領事は冒頭、100歳以上の在外邦人高齢者の半数以上が同領事館管轄だったことについて触れ、「人生50年時代にお生まれになった皆さんですが、大正、昭和、平和、令和を経験し100年以上を生き抜いてこられました。ブラジルでは並みならぬご苦労をされ、そして家族との楽しい日々を過ごしてこられたと思います。我々に人生の模範を示していただいてきたことに感謝します」と祝辞を述べた。

 表彰式では、岸田文雄首相から贈られた祝状と銀杯が清水総領事から表彰者全員に手渡された。
 表彰者代表として西一男さん(熊本県)が「感謝と幸せを感じております」とスピーチした。
 来賓の税田パウロ清七サンパウロ日伯援護協会会長が乾杯の音頭を取り、参加者全員で祝杯を上げた。

 在サンパウロ総領事館管轄内の受賞者は次の通り。
 神俣傅(かみまた・ふたひ)(福島県)、寺田八重子(やえこ)(広島県)、大河原泰子(東京都)、對馬美代子(つしま)(青森県)、成松フサヨ(なりまつ)(熊本県)、石原タネヨ(愛知県)、久住艶子(くすみ・つやこ)、古賀登喜枝(福岡県)(岡山県)、普天間カメ(沖縄県)、賀沢朋(福島県)、助澤親枝(すざわ・ちかえ)(香川県)、西邑ケイ(にしむら)(東京都)、髙キイ(北海道)、廣本ひで子(山口県)、有村ヤエ子(山口県)、石坂駒吉(こまきち)(群馬県)、石丸登志枝(としえ)(熊本県)、山越千代子(兵庫県)、髙野春男(山梨県)、久場良喜(沖縄県)、小暮ミヱ(新潟県)、神俣アイ子(福島県)、芥川美枝子(熊本県)、吉﨑義彦(熊本県)、榊原眞治(愛知県)、中西シゲコ(広島県)、間所初江(和歌山県)、前田明(熊本県)、丸山フサヱ(福岡県)、片山チヅ(熊本県)、加藤ちゑ子(愛知県)鳥谷美代子(愛媛県)、林原秀子(熊本県)、落合澄(宮崎県)、東敏(はやし)(熊本県)、堀田キヨ子(ほりた)(熊本県)、根本文枝(茨城県)、寒河江美惠(山形県)、上村アイ(かみむら)(新潟県)、岩本ムツ(鹿児島県)、森田隆(広島県)、西一男(くにお)(熊本県)江頭チエミ(福岡県)、田中須磨(熊本県)、中根寿奈ほ(愛知県)、西岡好子(山口県)、西岡ヨシコ(熊本県)金城敏子(沖縄県)。
 令和5年度百歳表彰は、在ベレン領事館管轄内から3人、在レシフェ領事館管轄内から1人、在クリチバ領事館管轄内から3人も受賞している。

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