ブラジル三重県人文化援護協会(広瀬哲洋(てつひろ)会長)は24日、三重県が実施した「ブラジル三重県人会招へい事業」に参加した青年3人の報告会を行った。来場者68人とオンライン視聴者約80人に対し、活動内容と各々が感じた県の魅力を語った。
三重県人会剣道部の親川ルカス哲也さん(20歳)、宮崎翔吾さん(20歳)、高橋ヴィートルさん(22歳)が壇上に立った。3人は県庁や市役所への表敬訪問、なばなの里、忍者体験、伊勢神宮、七里御浜などの写真や映像を通じて県の観光名所や旅程の足取りを紹介した。
宮崎さんは三重県知事訪問に対し「一見勝之(いちみ・かつゆき)知事から応援の言葉をいただけてとても誇りに思えた」と振り返った。
高橋さんは最も印象に残った体験として忍者体験を挙げ、「道場から始め、森林で行われた実践的な体験は没入感に溢れていた」と声を弾ませた。
親川さんは熊野市で見た七里御浜を紹介し、「三重には海も山もある。こんなに魅力が溢れている場所だとは思っていなかった」と感動の気持ちを表した。
報告会を終え、訪問団責任者として同行した剣道部指導者の塩野エジソン正幸さんは、本紙取材に対し「若々しい感性から多くの学びを得られたと思う。今後は若手リーダーとして県人会活動に貢献し、県の魅力を伯国で広めてもらいたい」と胸を熱くした。
広瀬会長は初めて実施された同事業に対し「剣道を通じて日本的価値観を持つ青年らが三重に行くことで、より深い学びが得られたと思う。継続力のある若手を中心に育成を行い、県との活動を強化していきたい」と期待を膨らませた。
県は同事業に参加した青年らに「みえ友パウリスタ」を委嘱した。青年らは、県とサンパウロ州の友好関係を応援するサポーターとして、観光、食、文化、産業等の様々な魅力をサンパウロ州で紹介し、両県州の交流促進に努める。