ブラジル山形県人会副会長で南米産業開発青年隊6期生の鈴木源治さんが5日午後0時20分頃、胃ガンで入院していたサンパウロ市内のACカマルゴ病院で亡くなった。行年85歳。山形県出身。
鈴木さんは、山形市の夜間工業高校時代から測量の仕事に携わり、1960年に南米産業開発青年隊6期生として「あるぜんちな丸」で渡伯。パラナ訓練所での研修後に、聖州タピライやグァタパラ移住地造成のための測量のほか、リオ、パラナ、アマゾン地域など各地の現場で測量士としての仕事を全うしてきた。
1990年代からブラジル山形県人会に入会し、約30年にわたって県人会活動に貢献。近年は副会長として、佐藤マリオ会長はじめとする歴代会長を補佐してきた。さらに、昨年10月にパラナ州ロンドリーナ市で開催された山形県人会創立70周年記念式典では、式典成功の立役者として手腕を振るい、6年越しの地方開催への思いを実現させた。
葬儀は6日午前、サンパウロ市内モルンビー区にあるヴェラル・フネラル・モルンビー葬儀場で執り行われ、ビラ・アルピーナ火葬場で荼毘に付された。なお、初七日、四十九日法要は家族のみで行うという。