天皇陛下誕生日をお祝い=聖市、クリチバ総領事公邸で

サンパウロ市の総領事公邸で行われた祝賀レセプションで国歌斉唱を行う様子。中央に清水総領事夫妻

 天皇陛下が2月23日に64歳の誕生日を迎えられ、ブラジル国内の在外公館では、天皇誕生日祝賀会が行われた。
 サンパウロ市の総領事公邸では、3月12日に祝賀レセプションが行われ、日系社会関係者ら約400人が出席した。清水享総領事は、お祝いの言葉を述べるとともに、岸田文雄総理大臣がブラジル訪問予定であることを述べ、「今年は二国間関係のさらなる深化が期待される年」と語った。
 会場には日本企業12社の展示ブースが設けられ、10軒の日本料理店と輸入業者5社が寿司、冷やし中華、たこ焼き、天ぷら、日本酒、焼酎、泡盛などを来場者に振る舞った。

 参加した日本企業駐在員の男性(58歳)は、天皇陛下へのお祝いの言葉を述べるとともに、会場で振舞われた日本食の豊さから「こんなにも日本食が充実している国はない。遠い国でありながらも、深い繋がりがある証拠。これからさらに関係が深まっていくことを期待しています」と語った。

挨拶を行う三井総領事(提供写真)

 パラナ州のクリチバ総領事公邸では、2月29日に祝賀会を開催。三井靖広総領事は、お祝いの言葉を述べるとともに、昨年から実施されている日本とブラジル両国の短期滞在査証免除の機会を活かし、「日本とブラジル間の様々なレベルで人的交流を活性化させ、両国の友好関係及び相互理解の強化を目指していく」と語った。
 祝賀会では、総領事夫人が日本とブラジル両国の国歌をピアノ演奏した。同領事館管轄の南部3州で活躍する日本企業8社が自社製品や技術の紹介を行ったほか、日本酒、日本米、日本茶などの紹介ブースが設置され、パラナ州と姉妹県の兵庫県に関連した文化品の展示も行われた。

三井総領事婦人により行われた国歌演奏(提供写真)

 天皇陛下は、1982年に初めての公式外国訪問先としてブラジルを訪れられた。以来、2008年のブラジル日本移民100周年時、18年のブラジリアで開催された「世界水フォーラム」出席で、合計3度ご来伯されている。

最新記事