ブラジル北東部でサンゴ礁の白化が起きていると、13、18日付アジェンシア・ブラジル(1)(2)が報じた。
サンゴは褐虫藻と呼ばれる植物プランクトンと共生し、光合成によってエネルギーを得ている刺胞動物で、海水温が30度を超えると褐虫藻を体内から放出するため、骨格が白く透けて見える白化現象が起きる。水温が低下すれば褐虫藻が戻り、サンゴも健康を取り戻すが、白化が長引くとサンゴは死滅する。サンゴ礁の白化は世界的な現象で、気候変動に伴うエルニーニョ現象なども引き金となり得る。
ブラジル近海でのサンゴ礁の状況は、シコ・メンデス生物多様性保全研究所(ICMBio)やタマンダレ持続可能性長期生態学プログラム(Pels‐Tams)などと連携する北東部海洋生物多様性研究保護センター(Cepene)が監視している。