🇵🇪ペルーの首都リマに鳥山明先生に捧げる壁画が登場
全長110メートル、45人のアーティストが作品に参加#DragonBall
— Diario Japonés – ディアリオ・ハポネス (@sakagogablog) March 24, 2024
南米ペルーの首都リマのラ・ビクトリア地区の街角に、ドラゴンボールの生みの親である漫画家・鳥山明さんに敬意を表した、巨大な記念壁画がお目見えした。ペルーのアーティスト集団によって共同製作されたそのカラフルな壁画には70以上のキャラクターが登場し、ドラゴンボールの世界的な影響力と鳥山氏の芸術的独創性を称えていると、現地紙エル・コメルシオなど(1)(2)(3)(4)が報じた。
高さ6m、全長110mにも及ぶこの長大なアートは、リマ国立競技場前、エスタディオ・ナシオナル・デル・メトロポリターノ駅からすぐのパセオ・デ・ラ・レプブリカ通りのブロック9の壁面に描かれ、24日に行われた落成式には数百人のファンが訪れた。
1日、急性硬膜下血腫のため68歳で亡くなった鳥山さんの訃報は世界中のファンに衝撃を与え、ペルー国内も悲しみに包まれた。全国から集まった約45人のアーティストが手がけた壁画は、悟空、悟飯、クリリン、人造人間18号、ピッコロ、ブルマ、フリーザ、アラレちゃんなどが描かれた。
鳥山さんが漫画界に与えた象徴的なキャラクターやストーリーを凝縮したオマージュであり、その世界的な影響力の大きさ、大衆文化の領域における紛れもない足跡、芸術的独創性を反映させた。鳥山さん自身の肖像画も細部まで丁寧に描かれており、彼がエンターテインメント業界に残した時代を超えた貢献を称えるものだ。
ただし、かつてそこにはペルー海軍を象徴するミゲル・グラウをはじめとする国民的英雄の姿が描かれていたため、塗り替えに難色を示す人たちもいたという。この点に関して、アーティストの一人ホセ・レバノ氏は、「既存のアートが劣化し、そのエリアが危険な状態になっていたため、壁画の改修が必要だった」と説明した。
「我々自身が200周年記念のために英雄たちをテーマにした壁画を担当したが、近隣住民の中には今回の変更に賛成しない人もいた。しかし壁画が劣化して、犯罪が再発していることを留意すべきだった。瓦礫を捨てる人がいて、壁は剥がれ、劣悪な周辺環境になって良くない往来が増えていたので、描きなおして雰囲気を一変する必要があった」とドラゴンボールのパワーで治安悪化の〝邪気〟を払うかのような意図を説明した。