《記者コラム》ブームの基礎作ったブラジル漫画家協会=マンガコンからアニメフレンズへ

3月17日の講演会に参加した皆さん(foto: Filipe Prevot)

果物マンガと勘違いされた1980年代

 「1980年代の初めごろ、私たちが漫画とかアニメとか騒いでも、当時はブラジル社会では誰も知らず、『農家が多い日系人のことだから、きっとフルーツのマンゴー(ポ語でManga)のことを言っているのだろう』と思われていました」と笑うのは、ブラジル漫画家協会前会長の佐藤クリスチアネさんだ。
 南米最大のアニメ漫画イベント「アニメフレンズ」には昨年約9万人が入場、今年7月に開催される第21回のプレミアム・パスポートは4日間で3500レアルもする立派なビジネスだ。昨年11月、サンパウロ市で開催された世界最大級のポップカルチャーの祭典「CCXP23」のメインゲストの一人は、日本からはホラー漫画界の巨匠、伊藤潤二氏が呼ばれた。現在ブラジルの日本祭りイベントでコスプレやアニメ関係を見ないことはない。

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