優待株主への配当金支払の問題と、ルーラ大統領をバックにした鉱山動力相との対立問題が鮮明化したことで、ペトロブラスのジャン・プラテス総裁の辞任説が浮上。後任に社会経済開発銀行(BNDES)総裁のアロイージオ・メルカダンテ氏が就任かとの噂も流れ、市場が混乱している。4日付G1サイト(1)(4)やフォーリャ紙(2)(3)、アジェンシア・ブラジル(5)などが報じている。
事の発端は、3月8日にペトロブラスが2023年の収益が33・8%減少したと発表したことにある。2022年は史上最大収益を記録し、23年も史上2位の収益額ではあったが、市場は否定的な反応を示し、同社の通常株(PETR3)が10・37%、優待株(PETR4)も9・14%値下がりし、市場価値を553億レアル失った。