【9日の市況】ボベスパ指数は0.80%上昇、1,000ポイント上がって129,890.37ポイントに=IPCAとCPI発表を目前に控えて

 今日もまた、ブラジル株式市場はニューヨークの動きからは異なるものになった。ブラジルでは昨日と同じように上昇した。イボベスパ指数は0.80%上昇し、129,890.37ポイントと1,000ポイント以上上昇した。ウォール街の主要指数は絶えず変動し、CPI(消費者インフレ、明日発表)とPPI(生産者インフレ、木曜日発表)の両方、そして明日発表される連邦準備制度理事会(FRB)の最新会合の議事録を待っている。
 CFRAリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストボール氏はCNBCにこう語った。「消費者物価指数(CPI)がヘッドライン、コアともに予想を上回れば、調整のきっかけになるかもしれない」。ハリス・ファイナンシャル・グループのマネージング・パートナー、ジェイミー・コックス氏は、火曜日の売りは、4月15日のタックス・デーを1週間後に控えた季節的な反応である可能性もあると指摘した。「納税のために資産を売却する人は多い。毎年そうです。つまり、このような複数の要因が重なっているのです」とコックス氏は語った。
 One Investimentosの為替スペシャリスト、マテウス・マソテ氏は「鉄鉱石の価格はヴァーレに好影響を与え、ヴァーレは5%以上上昇し、(前日の)Ibovespa全体を押し上げた」と説明する。同氏によると、「資本市場の魅力が高まれば、外国からの資金が流入しやすくなり」、レアル相場を支えることになるという。
 しかし今日、ヴァーレ(VALE3)の場合は話が違った。世界の反対側で鉄鉱石が上昇したが、鉱業会社の株価は0.67%下落し、昨日の強い上昇とは異なった。鉄鉱石の強い動きは、バンク・オブ・アメリカのアナリストがヴァーレを「買い」から「中立」に格下げしたことも価格に影響を与え、CSN(CSNA3)などのコモディティに関連する他の株式も1.56%の下落に終わった。
 JPモルガンのアナリストは、MRV(MRVE3)の推奨を「オーバーウエート」から「ニュートラル」に引き下げ(「買い」に相当)、目標株価を16レアルから9レアルに引き下げた。本日顧客宛に送付されたレポートでは、建設会社の中でサイレーラ(CYRE3)を「オーバーウエート」とし、目標株価を30レアルから32レアルに引き上げ、株価は2.39%上昇した。
 また、関税再調整の発表で0.54%上昇したサベスピ(SBSP3)、2.14%上昇したB3(B3SA3)、そしてブラデスコ(BBDC4)が0.62%上昇し、イタウ・ウニバンコ(ITUB4)が1.05%上昇するなど、銀行も上昇した。
 しかし、投資家はペトロブラス(PETR4)を懸念しており、ペトロブラスは再び変動し、シグナルを変え、今回は0.26%だけ上昇した。臨時配当の配分が不透明なため、先月ペトロブラスは株価を下げ、2024年に積み上げた利益の大部分を失うことになった。加えて、先週から噴出しているCEO交代の可能性も、同社株にマイナス圧力をかける要因となった。しかし、トレンドはまだ上向きだ。
 しかし、今週はデータがすべてだ。明日発表される3月IPCAを前に、Focus BulletinはインフレとGDPの予測が再び上昇したことを示した。IPCAの今年の予測は3.75%から3.76%に、2025年のインフレ予測は3.51%から3.53%に、GDP予測は+1.89%から+1.90%に引き上げられた。

 

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