カカオの国際価格上昇が続き、ニューヨーク市場での5月の先物価格は、9日に3%、10日にも2・03%値上がりし、1万411ドル/トンに達したと10日付グローボ・ルラル(1)が報じた。
市場アナリストのアジルソン・レイス氏は、「現在の価格は昨年の現実を反映していないため、アフリカの生産者は可能な限り、交渉されたカカオを保持している。そのため、豆不足が生じ、企業は長期的な購入ができなくなっている」と述べた。その上、カカオの供給が大幅に制限される中、需要は増える様子が見えないという。一例は世界最大のチョコレートメーカーの一つのバリー・カレボー社で、2月末までの半年間の売上は0・7%増に止まった。世界の主要なカカオ消費市場である欧州でも同様の結果だったという。