街角ちょっと見 メロ少将が違法採掘業者撲滅へ

現場に向かうカンポス・メロ少将(右から2人目)

 国防省の9日付広報によれば、カンポス・メロ海軍少将(3世)を参謀長とする、ヤノマミ先住民の土地での違法採掘を撲滅する作戦「カトリマニⅡ作戦」が開始された。最北端ロライマ州西部、ベネズエラとの国境地帯にある広大なエリアが、ヤノマミ先住民保護区になっており、約3万人が住んでいると推測されている。
 カンポス・メロ少将は苗字に日本語名は残っていないが、母方の祖父が静岡県出身で、母が日系2世。6日にサンパウロ市東洋街で開催予定だったリベルダーデ友好会(平崎靖之会長)の歓迎会に出席予定だったが、急きょこの作戦の指揮を任されロライマ州に急行した。
 これはブラジル環境・再生可能天然資源研究所(Ibama)と連邦警察との共同行動で、陸軍はガリンペイロが使用していたヘリコプターを破壊し、違法採掘の容疑者を逮捕した。軍人約130人と20台の車両(自動車、航空機、ボートを含む)がこの作戦に参加した。
 ヘリの他に、五つの違法キャンプが破壊され、モーター、発電機、水ポンプ、冷凍庫、衛星通信・インターネット接続機器など、さまざまな機材が押収された。
 平崎さんは「日系軍人が立派な任務に就いて頑張っていることを、ぜひ日系社会の皆さんにも知ってほしい」と述べた。(深)

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