日系ルーテルサンパウロ教会(ルイス・メロ牧師)の恒例バザーが7日、サンパウロ市リベルダーデ区の同教会で開催された。バザーは毎年4月と9月に行われているほか、毎週水曜日午前10時半から午後2時頃までミニバザーも開かれている。
メロ牧師によると、今回のバザーには教会員やボランティア等のスタッフ25人が協力。衣服や靴、古書、文房具、家具などのほか、福神漬、桜餅、おにぎり、焼きそば、コロッケ、カレーライスなどの食べ物も販売された。
また、今回初めて無料の鍼(はり)治療も行われた。施術していたのはアルゼンチン人のロベルト・ヴェラヘンさん(51)。サンパウロ市リベルダーデ区にある中国伝統医学研究センター(CEMETRAC)で10年間、鍼灸技術を磨いた。ヴェラヘンさんは同教会バザーの常連客で、教会関係者からの誘いで今回の無料奉仕を引き受けたという。
バザーのスタッフで鍼治療を受けた小原(こはら)光子さん(85、群馬県出身)は、「数日前に歩きすぎて腰が痛かったけれど、耳のツボに鍼を刺してもらったら、すぐに治った」と喜んでいた。
教会員の中心的メンバーである金谷(かなたに)弘子さん(89、東京都出身)は、30歳で渡伯して、日本キリスト教会南米教団の幼稚園教諭として長年携わり、その後、2010年からルーテル教会の教会員として活動している。
金谷さんは「昔は、古着などは日本からたくさん送ってくれて、それでも全部きれいに売れることがほとんどでした。今はバザー物品は(伯国内からの)寄付でまかなっており、教会員も高齢化しています」と現状を話しながらも、元気に活動していた。
なお、同教会ではバザー用物品の寄付も受け付けている。連絡はメロ牧師(ワッツアップ11・97735・6158)まで。