最高裁のカシオ・ヌーネス・マルケス判事が16日、リオの大物賭博師ロジェリオ・アンドラーデ氏の電子足環を外すことを命じた上、自宅にも帰らせたことが物議を醸している。同判事はこれまでも繰り返し、アンドラーデ氏に有利な判断を与えている。また、同氏が拠点とするエスコーラ・デ・サンバで3月に、ボルソナロ前大統領推薦のブラジル情報庁(Abin)元長官のアレッシャンドレ・ラマジェン下議(自由党・PL)が市長選出馬宣言を行ったことでも物議を醸したばかりだった 。18日付メトロポレスなど(1)(2)が報じている。
アンドラーデ氏は父親の代からリオでは有名な賭博一族のリーダー的存在で、リオのカーニバルとの関係の深いジョーゴ・ド・ビッショ(動物の絵とそれに対応する数字を使った違法賭博)やスロットマシンなど、リオの賭博の胴元と見られている。同氏は賭博にまつわる組織犯罪の嫌疑で何度も告訴されており、2022年に逮捕されたが、同年12月に足環装着や夜間帰宅、定期的な裁判所への出頭などの条件付で刑務所を出た。