「ブラジル日報サポータープログラム」開始=本紙事業継続のために協力を

 本紙を刊行する非営利団体「ブラジル日報協会」(山田ワルテル理事長)が、邦字紙事業存続のためのサポーター制度「ブラジル日報サポータープログラム」の募集を開始した。
 サンパウロ市に所在する当協会は、ブラジルにおける日本情報の発信や、日本人移民史の収集及び編纂、日本に向けたブラジル情報の発信などを行い、基幹事業の一つとしてブラジル唯一の邦字紙「ブラジル日報」を刊行している。
 本紙はブラジル社会面、日系社会面など8ページ構成となっており、日本語で週5日刊行。サイトでは毎日15本以上の記事コンテンツを配信している。
 ブラジルの邦字紙の歴史は、1916年1月に発刊した「週刊南米」に始まり、ポルトガル語がわからない日本人移民の生活を100年以上支えてきた。近年は1世の高齢化と、日系若年世代の日本語離れ、新聞離れが進み、かつては複数あった邦字紙も相次いで廃刊。現在は本紙1紙のみとなった。本紙では有料記事のオンライン配信などを行い、事業継続のための収益源確保に取り組んでいるが困難な経営状況が続いている。
 今回開始された「ブラジル日報サポータープログラム」では、邦字紙が果たす社会的な役割に賛同し、金銭的な支援を行う法人・団体・個人に対して新聞事業を通じた特典を提供する。
 特典は支援内容に応じ5段階で用意されている。支援額年3000レアル(10万円)の「ライト」プランでは、1年間の印刷版紙面かオンライン記事(Web会員)の購読権が贈られる。最高支援額年4万レアル(120万円)の「プレミアム」プランでは、各種購読権に加え、多種の広告出稿権が贈られる。特典内容の個別対応にも応じる。支援申し込みは日本、ブラジルを始め広く受け付けている。
 プログラム開始前に行われた読者アンケート調査では、「ポルトガル語が十分にわからないので、日本の本社からブラジル情勢を聞かれたとき、ブラジル日報の情報を元にして報告を送っています。大変助かっています」(ブラジル在住駐在員)、「ブラジル日報は、ブラジル日系社会の日本語維持という大きな役割を担っていると思います」(ブラジル在住日本移民)、「日本に居ながら日系ブラジル人の方の頑張りを知る事ができ、感謝してます」(日本在住読者)と邦字紙事業の継続を願う声が多く寄せられた。
 また、読者アンケートからは、読者の関心が日系社会のイベント、日本ブラジル間の政治・経済情報、日系社会・日本移民の歴史、ブラジルで活躍する日系企業、ブラジル日系社会観光情報にあり、これらの記事に対する満足度が高いこともわかった。
 同サポータープログラムは、「ブラジル日系社会」の存在をブラジル国内だけでなく、全世界へ発信する機会を増やし、日本語新聞に加えてポ語新聞の事業が継続されることで、日系若年世代の日系アイデンティティの継承、ブラジル日系社会の存続に寄与できるという特徴を持っている。
 山田理事長は「ブラジル日報が日本移民、日系社会の歴史を記録し続けるという文化、社会的意義を果たせるよう最大限の努力を行って参ります。ブラジル日報がブラジル情報を日本語で発信し、ブラジル社会に対して、正しい日本情報をポ語で発信する『日本とブラジルの情報の架け橋』であり続けられるよう、ぜひサポーター協力をお願いします」と呼びかけた。
 支援についての問い合わせは、同協会「ブラジル日報サポータープログラム受付班」まで。
【ブラジル日報サポータープログラム受付班】
電話: (11) 3164-0474
携帯電話/ Whatsapp :(11) 97820-0303
Eメール:contatojp@brasilnippou.com
申込フォーム:https://forms.gle/2ZR3QdotrWkHBnAj9
協会概要、設立趣意、事業内容 などについて: https://www.brasilnippou.com/info

2024年10月17日更新

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