【25日の市況】ペトロブラスが急騰も、ヴァーレと米GDPでIbovespaは小幅安で引ける

 ヴァーレ(VALE3)のバランスシート、税制改革、ペトロブラス(PETR4)の配当決定、米国のGDPなど、イベント盛りだくさんの一日となった。すべてがブラジルの主要指数に影響を与え、もちろん商業ドルも0.28%高の5.16レアルでその日を終えた。
 まず米国のGDPから見てみると年率換算で1.6%増と、昨年第4四半期の3.4%増に比べやや勢いを失った。この伸びはLSEGのアナリスト・コンセンサスが予想した2.4%を下回った。一方、コアPCEインフレ率は予想を上回ったため、エコノミストは連邦準備制度理事会(FRB)が短期的に利下げを実施する可能性について悲観的な見方をしている。個人消費指数であるPCEの全報告は金曜日(26日)に発表されるが、今日の四半期データは物価の加速を示した。
 米国のデータ強化は、FRBによる追加利上げの可能性を後押しするとの声もある。今朝のXPのモーニング・コールに参加したXPのエコノミスト、フランシスコ・ノブレ氏は、「データは非常に圧力がかかっており、PCEで測定されるインフレ率はより長く高止まりし、ディスインフレはより長期化する傾向にある」と説明した。
 C6銀行のエコノミスト、クラウディア・ロドリゲス氏は、この指標の構成は、家計消費と投資の両方が引き続き好調であることを示していると強調した。「期間中の経済生産が少なかったにもかかわらず、米国の国内消費は引き続き熱を帯びている。考えられる説明のひとつは、世界的にドル高が進んでいるため、国産品が輸入品に置き換わっていることです」と説明する。
 ASAインベストメンツのエコノミスト、レオナルド・コスタ氏は、PCEがサプライズで上昇したことは、コア・インフレの抵抗を示しているが、四半期ごとの発表であるため、このサプライズが1月と2月のデータの修正によるものなのかを特定することはまだできない、と考えている。「一般的に、GDPは消費と政府支出のペースが弱い。そしてインフレ面では、コアインフレの減速に抵抗がある」と、米国のインフレ悪化シナリオでは、いわゆる「ラストワンマイル」は難しいと強調する。

Ibovespa、Nyseと優良株

 その結果、ニューヨークの主要株価指数は赤字でセッションを終え、すでに明日を悲観している。このセンチメントは、すでに独自の内部問題を抱えていたサンパウロにも影響を与えた。
 主なものはヴァーレだ。この鉱山会社は、9%の減益で予想を下回る2024年第1四半期バランスシートを提出した。ポジティブとされ、すでに市場に考慮されていた操業プレビューの後、コスト上昇が当期の財務データの基調となったため、結果は生ぬるいとみなされたが、アナリストは同社を割安と見ている。VALE3は2.11%の急落でこの日を終えた。ショートのネガティブサプライズにもかかわらず、同社は2024年に向けて楽観的な姿勢を崩していない。
 バランスシートの面では、アサイ(ASAI3)もまた、コンセンサス以上の利益にもかかわらず、3.34%下落した。「今年は例年に比べて投資額が減少する」とベルミロ・ゴメス会長は投資家とのオンライン会議で語った。クラビン(KLBN11)は1.40%下落し、利益は64%減少した。
 ペトロブラスの配当が決定したことも、この日の大きな話題となった。株主総会は、2023会計年度に可能な臨時配当の50%を支払うことを承認した。この金額は約220億レアルに相当する。本日承認された特別配当額により、2023年度のペトロブラス株主への報酬総額は943.5億レアルに達する。この決定により、PETR4は2.40%急騰したが、ボベスパ指数を救うには至らなかった。
 政治面では、税制改革案がついに議会に提出され、キャッシュバックのルール、1000以上の製品の関税引き下げ、基本食品バスケットのスリム化などが盛り込まれた。これから交渉、ロビー活動、合意の戦いが始まる。リラは今年上半期のすべてを約束する。
 これだけあって、十分ではないって?それなら明日は、3月のPCE(アメリカの個人消費インフレ率)報告書が発表される。心の準備が必要だ。

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