40年前の1984年4月25日、下院で行われた投票で、直接大統領選挙を復活させる憲法改正案が否決された。この改正案は、20年にわたる軍事独裁政権の後、大統領選挙を民主的に行うことを目指したもので、国民からの多くの期待を背負っていたが過半数に届かず国内が失望感に包まれた。この敗北後も、大衆が民主化を求める草の根運動を続けたことで、翌85年の軍政打倒につながった。一連の出来事はブラジルの民主化の歴史において重要な役割を果たしたと25日付エスタード紙(1)が報じた。
ダンテ・デ・オリヴェイラ連邦下議(民主運動党、PMDB、現MDB)によって下院に提出されたこの改正案は賛成298票、反対65票、棄権3票、欠席113票だった。改正案承認には320票が必要だったが、22票足りず上院に回されることなく否決された。