環境芸術家の豊田豊さん(93歳・山形県天童市)が、昨年11月から今年2月末にかけて、リオ・デ・ジャネイロ、サンパウロ、クリチバ、ブラジリア、レシフェの5か所で巡回回顧展を行った。
回顧展では、豊田さんの実物作品展示を中心に、大きくて会場展示できない作品や国外にある作品は写真で紹介した。会場には豊田さんの経歴を紹介するプレートなども設置された。
豊田さんは1991年にも、作家生活50周年を記念した回顧展を実施したことがある。
今回はキュレーターのデニーゼ・マタ氏の呼びかけにより開催が実現した。
回顧展には、開催期間の約4カ月間で1000人以上が来場した。ブラジリアの会場では、林禎二林禎二駐ブラジル日本国特命全権大使が鑑賞に訪れた。レシフェの会場には在レシフェ総領事館の佐野浩明(ひろあき)総領事も訪れ、豊田さんは総領事公邸内での食事に招かれたという。
豊田さんは、「人生二回目の回顧展が無事終わってよかった。皆さんが協力してくれたおかげで多くの人にこれまでの作品を見ていただくことができて本当に感謝しています。今年もまだ大きな展覧会を予定していますので、皆さん楽しみにお待ちください!」と語った。