日本の農林水産省が昨年12月、世界15カ国から18人の「日本食普及の親善大使」を任命した。伯国からは飯田龍也アレシャンドレさん(49歳、2世)が選ばれた。
飯田さんはサンパウロ市モエマ区の日本酒専門店「酒蔵 ADEGA DE SAKE」の経営者。元々は下戸だったが、日本酒の歴史と伝統を知るうちに魅了され、店に100種類以上の日本酒や焼酎を並べるほどになった。創業当時2004年のブラジルでは、ポルトガル語での日本酒情報が少なく、自社サイトで積極的に情報発信を行い、日本酒文化の普及に努めた。日本文化に関する講座も行い、日本食や礼儀作法についての普及にも貢献している。2015年には日本酒造青年協議会から、日本酒文化普及の貢献が認められ、中南米地域で初めて「酒サムライ」の称号を授与された。